5月17日、米国テンシリカの日本法人である、テンシリカ株式会社(横浜市、高橋眞澄社長) は東京都内で記者発表会を開き、次世代のプロセッサ・コア製品であるXtenssa
LXを発表した。
この記者会見で、テンシリカ米国本社のDirector of Marketing、Steve Reddy氏は、まず従来からのRTLによる設計手法には設計期間の短縮化という課題に対する限界が生じているが、同社のリコンフィギュラブル・プロセッサを採用することによって、この課題が解決され、リスクの低減も図ることができることを強調した。
今回発表された、Xtenssa LXプロセッサ・コアは、従来のXtenssa Vプロセッサ・コアの上位に位置する製品で、より高い性能が必要とされる応用分野をターゲットにしている。
Xtenssa LXプロセッサ・コアは、2組のロード/ストア・ユニット、1命令で同時に複数の独立した複合オペレーションを実行するFLIXアーキテクチャ、深さ可変のパイプラインによる低速メモリへの対応などの機能や特長を備えている。
Xtenssa LXプロセッサ・コアは、EEMBC(Embedded Microprocessor Benchmark
Consortium)のコンシューマ"Out of the Box"ベンチマークにおいて、Xtensa
V、およびARM10(ARM1020E)より約9倍高速であり、DSPを対象としたベンチマーク、BDTiベンチマークでは、CEVA社のCEVA-X
1620やStarCore社のSC1400に比べ約1.7倍高速であるとのこと。
Xtenssa LXプロセッサ・コアは、2004年3Qからライセンスが開始される予定で、価格はシングル・プロセッサのライセンス料で$600,000からとなっている。
詳細は、同社のリリース
http://www.tensilica.co.jp/html/press/LX_release-0517.htm
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