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横田英史の読書コーナー

ぼくらの民主主義なんだぜ

朝日新書、高橋源一郎

2015.8.21 10:36 am

　高橋源一郎が朝日新聞でこの3月まで月次で連載した「論壇時評」に加筆した新書。論壇時評は3.11直後に始まったこともあり、東日本大震災や原子力発電所についての言及が多い。このほか戦争法案、就活、ヘイトスピーチ、従軍慰安婦、表現の自由、民主主義、憲法、改憲論、総選挙、戦争、天皇制など48の題材について、持論を展開している。高橋のリベラルな考え方は納得できるところが多い。短い時評が並ぶので雑駁な印象は否めないが、これは仕方がないところだろう。

書籍情報

ぼくらの民主主義なんだぜ

朝日新書、高橋源一郎、p.256、￥842

横田英史（yokota@et-lab.biz）

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル（現日経BP社）に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT（現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、日経BP総合研究所グリーンテックラボ主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会（JASA）理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

＊本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。