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横田英史の読書コーナー

人を動かすマーケティングの新戦略 ~「行動デザイン」の教科書~

博報堂行動デザイン研究所、國田圭作、すばる舎

2017.6.25  11:37 am

 良い商品だから売れるわけではない原因の一つに「人はなかなか行動に移らない」ことがあると考え、人を動かすマーケティング手法を論じた書。商品からではなく、お客さんの行動から売り方を考える必要があり、お客さんの行動をデザインすることが肝要と説く。

 行動デザインの成功例として、コンビニのコーヒー、クールビズ、ハイボール、駅ナカなどを挙げる。お盆の帰省で子どもたちに小遣いをあげる「お盆玉」や恵方巻の成功例は興味深い。具体的な事例を挙げており説得力がある。

書籍情報

人を動かすマーケティングの新戦略 ~「行動デザイン」の教科書~

博報堂行動デザイン研究所、國田圭作、すばる舎、p.288、¥2700

横田 英史 (yokota@et-lab.biz)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所 グリーンテックラボ 主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。