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横田英史の読書コーナー

路地の子

上原善広、新潮社

2017.7.11  9:59 am

 大阪南部の松原市・更池で生まれ育ち食肉業でのしあがった、著者の父・上原龍造を扱った自伝的なノンフィクション。暴力、同和利権、部落解放同盟、右翼、共産党、ヤクザが入り乱れた人間関係を活写する。昭和を感じさせるノンフィクションであり、当時の大阪の河内地方を知るうえで貴重な知識を提供してくれる。

書籍情報

路地の子

上原善広、新潮社、p.240、¥1512

横田 英史 (yokota@et-lab.biz)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所 グリーンテックラボ 主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。