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横田英史の読書コーナー

乱流のホワイトハウス～トランプvs.オバマ～

尾形聡彦、岩波書店

2017.10.30 10:15 am

　ホワイトハウス詰めを経験し、オバマ政権のインナーサークルに入ることができた朝日新聞特派員によるホワイトハウスの内情を扱ったノンフィクション。よそ者扱いからインナーサークル入りするまでの経緯、オバマ政権とトランプ政権の対比と確執を紹介するとともに、ロシア疑惑によるトランプ大統領弾劾の可能性などについて言及する。

　特徴的なのはオバマ前大統領の広島訪問までの経緯や訪問時の様子に多くのページを割いている点。米国内の反対を押し切って広島を訪問した、オバマと周辺スタッフのエピソードは胸を打つ。トランプ大統領の訪日にあわせて読むのもいいかもしれない。

書籍情報

乱流のホワイトハウス～トランプvs.オバマ～

尾形聡彦、岩波書店、p.256、￥2052

横田英史（yokota@et-lab.biz）

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル（現日経BP社）に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT（現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、日経BP総合研究所グリーンテックラボ主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会（JASA）理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

＊本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。