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横田英史の読書コーナー

動物たちのすごいワザを物理で解く〜花の電場をとらえるハチから、しっぽが秘密兵器のリスまで〜

マティン・ドラーニ、リズ・カローガー、吉田三知世、インターシフト

2018.7.23 6:59 pm

　動物の数々の行動を物理法則の切り口から明らかにした書。登場するのはハチ、猫、犬、蚊、ヤモリ、象、アメンボ、ダイオウイカなどなど。熱、力、流体（液体と気体）、音、電気・電磁、光という分類で動物の生態を紹介する。花の電場をとらえるハナバチ、激しい雨でも飛べる蚊、水滴を最大量飛ばせる犬、量子力学の得意な象、といった具合に肩の凝らない話が並ぶ。リラックスした夏休みなどにお薦めの1冊である。

書籍情報

動物たちのすごいワザを物理で解く〜花の電場をとらえるハチから、しっぽが秘密兵器のリスまで〜

マティン・ドラーニ、リズ・カローガー、吉田三知世、インターシフト、p.384、￥2484

横田英史（yokota@et-lab.biz）

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル（現日経BP社）に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT（現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、日経BP総合研究所グリーンテックラボ主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会（JASA）理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

＊本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。