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シリコン・ラボ、業界初のPCI Express 5.0対応により性能と低電力を主導するクロック・ジェネレータとバッファの新製品ファミリを発表

2019.4.18  4:48 pm

任意周波数対応のSi5332とSi522xx PCIeの各クロック・ジェネレータ及びSi532xx PCIeバッファの製品ファミリを初めてPCIe Gen 5準拠のソリューションとして提供

シリコン・ラボラトリーズ(シリコン・ラボ、NASDAQ: SLAB)は、大幅な設計マージンで最新世代PCI Express(PCIe)5.0の仕様を満たす、業界最高クラスのジッタ性能を提供するタイミング・ソリューションの包括的な新製品ポートフォリオを発表しました。任意の周波数出力に対応するSi5332クロック・ジェネレータ・ファミリは、Gen 5仕様に十分なマージンを含みながらPCIe SerDes性能を最適化し、140fs RMSのジッタ性能を満たすPCIe Gen 5のリファレンスクロックを生成します。Si5332は、広範囲なアプリケーションのクロックツリー統合を可能にして、PCIeと汎用周波数のクロック出力を任意の組み合わせで生成します。

シリコン・ラボの新製品ポートフォリオには、Si522xx PCIeクロック・ジェネレータとデータセンターアプリケーションにおける多種多様なPCIeエンドポイントのクロック形態に適した2、4、8、12ポートでPCIe Gen 1/2/3/4/5準拠のクロック出力を可能にするSi532xx PCIeバッファ・ファミリも含まれます。

今回発表した新製品は、現在すべてサンプル並びに量産対応しています。価格及び納期については、シリコン・ラボの国内販売代理店にお問い合わせください。また、製品仕様ならびに開発キットに関する詳細は、こちらをご参照ください(silabs.com/timing)。

ネットワーク・インターフェイス・カード(NIC)、PCIeバス・エクスパンダ、高性能コンピューティング(HPC)アクセラレータを含むデータセンターのハードウェア設計では、1.5 Vまたは1.8 Vの低電力を利用して、全体的な消費電力を最小にする傾向が高まっています。1.5~1.8 Vの電源レールを利用したSi522xxおよびSi532xxデバイスは、PCIeクロックおよびバッファとして業界最小の消費電力を実現しています。Si522xxおよびSi532xx出力ドライバでは、Silicon Labsで実証済のプッシュプル方式による高速電流ステアリング・ロジック(HCSL)技術が利用されています。これにより、定電流出力ドライバ技術を使用する従来型のPCIeクロックで必要とされた外部終端抵抗が不要です。

シリコン・ラボの新クロック製品ポートフォリオは、PCIe Gen 5準拠のCommon Clock、Separate Reference No Spread(SRNS)、Separate Reference Independent Spread(SRIS)の各アーキテクチャと互換性があります。PCIe Gen 5のジッタ要件は厳格ですが、シリコン・ラボの新製品は外付けの電源ノイズフィルタリング・コンポーネントが不要で、基板レベルのノイズによるクロック・ジッタ性能の低下もなく、PCBのレイアウトを簡素化できます。基板設計者が、ドロップインコンパチブルのSi5332、Si522xx、Si532xxを使用してスムーズに既存のPCIe Gen 1/2/3/4設計を移行させることにより、高速なPCIeシリアル・インターフェイスを利用するためのアップグレードが容易に可能です。

シリコン・ラボで、タイミング製品担当ジェネラル・マネージャーを務めるJames Wilsonは次のように述べています。
「シリコン・ラボは、高速のPCI Expressへの移行を容易にするためにクラス最高のタイミング・ソリューションを提供します。データセンターの設計者はGPU、FPGAそして専用のアクセラレータ・ソリューションを含むCPUとワークロード・アクセラレータ間の相互接続スピードを向上させるためにPCIe Gen 5の利用を望んでいます。ネットワーキング、ストレージ、AIリソースの帯域幅を増やすことは、業界全体の400Gイーサネットへの移行を促進するでしょう」

今回の発表にあわせて、シリコン・ラボのPCI Expressクロック・ジッター・ツールが更新され、PCIe Gen 5リファレンス・クロック・ジッタの正確な測定に必要なフィルタが導入されました。このソフトウェアにより、PCIeクロック・ジッタ測定が大幅に簡略化されることで、PCI-SIG Gen 1/2/3/4/5コモンクロック、SRNSおよびSRIS仕様で指定されているフィルタが適用されます。また結果が読み取りやすいフォーマットで示されます。この使いやすいユーティリティは、silabs.com/pcie-learningcenterで無償入手できます。

・シリコン・ラボラトリーズ
 http://jp.silabs.com