SOLUTION
テレダイン・レクロイ、4チャンネルと8チャンネルの任意波形発生器 T3AWG3 x 54/T3AWG3x58を発表
2019.6.27 11:22 am
16ビットの高分解能と12Vp-pの出力電圧、±6Vのオフセットがかけられる点が特徴
テレダイン・ジャパン株式会社(代表取締役 原 直)は本日、信号応答試験用途で、自社の12ビット高分解能オシロスコープと組み合わせて用いると、理想的な信号源であるとして評価の高いテレダイン・テスト・ツール(T3)ブランドの任意波形発生器T3AWG3xシリーズに、新たに4チャンネルモデル(T3AWG3x54)と8チャンネルモデル(T3AWG3x58)を追加したことを発表しました。
主な用途として、多電圧電源レールのタイミング解析、自動車用途における多くのセンサ信号シミュレーション、部品/半導体試験、航空/防衛関連、物理研究や大学実験などが含まれます。さらに、複数の8チャンネルモデルを同期運転することにより、最大32チャンネルの信号発生器として用いることができます。高精度で詳細な波形の信号を発生させることが、品質の高い製品開発と開発期間の短縮の鍵となります。16ビットの高い電圧分解能を活かして、T3の任意波形発生器は業界最高の精度と明瞭で詳細な波形を発生することができます。その結果、試験の高い効率と信頼性の高い結果が得られます。
この任意波形発生器には16ビットの高い電圧分解能に加えて、±24Vの幅広い出力電圧範囲と1Gポイント/chのロングメモリを併せ持っています。250MHzまたは350MHzの帯域を持つこの信号発生器は、任意波形発生器だけでなく、任意波形ファンクションジェネレータやデジタルパターンジェネレータとしても機能します。
「このT3AWG3x54とT3AWG3x58任意波形発生器は16ビットの高分解能と12Vp-pの出力電圧(出力インピーダンス50Ωで50Ω負荷時)、さらに±6Vのオフセットがかけられる点が大きな特徴です。」とテレダイン・テスト・ツールのジェネラルマネージャのロベルト・ペトリロは語っています。
「さらにハイインピーダンス負荷では、出力電圧範囲を±24Vp-pに広げることができます。これは、自動車用途やパワーエレクトロニクス用途において、MOSFETのゲートドライブ信号の発生に用いることができるという大きな優位点となります。信号応答試験において、任意波形発生器の信号をDUTに入力し、DUTの出力をオシロスコープで解析しますが、テレダイン・テスト・ツールの高分解能任意波形発生器とテレダイン・レクロイの高分解能オシロスコープの組み合わせには、次のような利点があります。
- クリーンな信号:任意波形発生器は、高精度で、明瞭な信号をDUTに入力することができるので、純粋なDUTの振る舞いを観測することができます。
- 実信号:任意波形発生器は、波形メモリに取り込まれた実際の信号波形を再生することができます。
- ストレス信号:任意波形発生器は、問題となりそうな信号波形やコーナーケースの信号波形を発生することができます。
- ノイズ/妨害信号耐性:任意波形発生器は、意図した妨害波形を正確に発生させ、その出力を観測することでDUTの応答を試験することができます。」
今回発表した任意波形発生器には、任意ファンクションジェネレータ、任意波形発生発生器とデジタルパターンジェネレータの3つのモードがあります。任意波形発生器モードでは、複雑で完全に任意の波形の作成が、直感的なユーザーインタフェースを通して作成できます。デジタルパターンジェネレータ(DPG)モードでは、完全に任意のデジタルパターンを差動もしくはシングルエンドで最大8チャンネルのデジタル信号を生成することができます。また、16チャンネル(4チャンネルモデル)または、32チャンネル(8チャンネルモデル)のデジタル出力があり、アナログ出力と完全に同期した信号を生成できます。これは、特にデジタル機器の試験に最適です。
オーダー・インフォメーション
・T3AWG3254
高分解能4ch 任意波形発生器、250MHz、16ビット、最大1Gポイント/ch
・T3AWG3354
高分解能4ch 任意波形発生器、350MHz、16ビット、最大1Gポイント/ch
・T3AWG3258
高分解能8ch 任意波形発生器、250MHz、16ビット、最大1Gポイント/ch
・T3AWG3358
高分解能8ch 任意波形発生器、350MHz、16ビット、最大1Gポイント/ch
■テレダイン・ジャパン株式会社
https://teledynelecroy.com/japan/