SOLUTION
AUTOSAR Adaptive Platform仕様準拠のソフトウェアプラットフォーム「AUBIST Adaptive Platform」がルネサス社の車載システム向けSoC「R-Car」をサポート―オーバスが発表
2019.7.5 5:48 pm
ヘテロジニアス・マルチコア(異種混合マルチコア)* のSoCの性能を最大限に活用可能
株式会社オーバス(本社:東京都港区、代表取締役社長:泉 彰司、以下オーバス)は、AUTOSAR Adaptive Platform(以下:AUTOSAR AP)仕様に準拠したソフトウェアプラットフォーム「AUBIST Adaptive Platform」(以下:AUBIST AP)が、ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下:ルネサス社)の車載システム向けSoC「R-Car」をサポートしたことを発表します。R-Carは市場で広く利用されている車載システム向けのスタンダードなSoCであり、今回AUBIST APがR-Carをサポートすることによって、車載システムのさらなる発展に貢献します。
AUBIST APは、高度自動運転における分散型システム環境に最適化されたOSリソース、サービス、アプリケーション群を管理、運用する仕組みを提供します。またAUBIST OS POSIXと組み合わせることによって、高いコンピューティングパワーを持つヘテロジニアス・マルチコアのようなハードウェア構成のSoCの性能を最大限引き出すことが可能です。
POSIX OSに対応したアプリケーションの取り込みや新規アプリケーションの搭載も容易で、Linuxのソフトウェア資産の活用も容易です。更にコンテナによるアプリケーション・プロセスの分離やHypervisorによる仮想化によってROS/ ROS 2で開発したアプリケーションの共存やAutowareの実行なども可能です。
AUBIST APは、高いコンピューティングパワーを必要とする高度自動運転で高度なリアルタイム性と安全性を実現します。
ルネサス社のR-Carは、コネクテッドカーや自動運転時代の車載コンピューティングプラットフォームとして、高いコンピューティング性能を持つ車載システム向けSoCです。R-Carは、最新の64ビットアーキテクチャを採用した、Arm® Cortex®コアを搭載しています。自動運転システムやADASなどの安全運転支援システムに向け、自動車向け機能安全規格ISO 26262 ASIL Bにも準拠しており、車載カメラや各種センサから入力される膨大な情報から走行計画を判断するなど高速に信号処理することが可能です。またスマートフォンやクラウドなどとの連携が不可欠となったコネクテッドカーの実現に向け、外部から入力される大量の情報を、ドライバに認識し易く見せられるよう、HMIを処理する高いコンピューティング性能も有しています。
リアルタイム性と高スループットの両立や、ROS/ROS2やPOSIX OSに対応したアプリケーションの取り込みや新規アプリケーションの容易な搭載を実現するAUBIST APは、リアルタイム性を要する運転支援および自動運転機能と、洗練された直感的なHMIを持つ車載情報システム構築の両方をサポートするR-Carのコンセプトに合致しており、それぞれの性能を最大限引き出す最適な組み合わせと言えます。
ルネサス エレクトロニクス株式会社 オートモーティブソリューション事業本部テクニカルカスタマーエンゲージメント統括部 統括部長 吉田直樹 様のコメント
「AUBIST APがルネサスのR-Carに対応していただいたことを大変嬉しく思います。AUBASS社はR-Carのソフトウェア開発支援における重要なパートナーであり、同社が持つトップレベルのプラットフォーム技術と車載システムに関する知見は、ユーザにとって大きなメリットになると確信しています。」
株式会社オーバス 代表取締役社長 泉 彰司 のコメント
「AUBIST APは、ヘテロジニアス・マルチコアプロセッサの性能を最大限引き出す最新テクノロジを採用しており、高い性能と信頼性を持つソフトウェアプラットフォームを実現していきます。今回、ルネサス社製SoCをサポートさせて頂くことで、信頼性の高い車載システム開発に貢献して行きます。」
株式会社オーバスについて
オーバスは、国際標準のAUTOSARベーシックソフトウェアを、日本基準の信頼の技術とサポート体制で提供し、車載電子システム開発全体の効率化と品質向上を支援します。安全で使い易い基盤ソフトウェアの提供を通じて、高度自動運転やコネクテッドカーなど進化が著しい世界の自動車社会の発展に貢献していきます。
https://www.aubass.co.jp/