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インフィニオンと東京大学 生産技術研究所 吉川 健 准教授がSiCに関する共同研究を開始

2019.7.18  6:21 pm

日本の優れた技術開発の力、吉川研究室の画期的な研究成果などに共感、独本社による日本の研究機関との締結は設立以来初めて

2019年7月18日、ミュンヘン(ドイツ)、東京(日本)
インフィニオン テクノロジーズAGと国立大学法人 東京大学 生産技術研究所 吉川 健 准教授は、本日「SiCのエピタキシャル成長に関する共同研究」の契約を締結したことをお知らせします。共同研究を通じ、製造プロセスを最適化し、新たな技術の開発に取り組みます。

本契約は、ドイツの半導体メーカーであるインフィニオンが、日本の優れた技術開発の力、吉川研究室の画期的な研究成果などに共感し実現したものです。SiCに関する共同研究を日本の研究機関と締結するのは、1999年にインフィニオン設立して以来 初めてのことです。期間は、2019年7月18日から2年間を予定しています。

インフィニオンのインダストリアルパワーコントロール(IPC)事業本部SiCシニアディレクター、ピーター フレドリッヒ(Peter Friedrichs)は、次のように述べています。
「日本の半導体技術は世界的にみて最先端にあります。この度、吉川研究室と共同研究を開始できることを大変光栄に思います。」
インフィニオン テクノロジーズ ジャパンIPC事業本部 本部長の針田靖久は、「SiCの市場は最近大きく拡大しています。共同研究により、日本発の基礎研究やイノベーションから新たな価値が生まれることに期待しています。」と述べています。

今後、ホームアプライアンス、再生可能エネルギー、鉄道、車載への応用など、次世代パワー半導体の材料として電気損失の低減、小型化を可能にする、SiCの需要がますます高まるなか、インフィニオンはお客様の要望を熟知したうえでの半導体の製造、提供を加速させます。吉川研究室では、今までの研究で得られた知見を、最先端の半導体製造技術へ応用することに取り組みます。最適な製造技術やコストダウンに繋がる、共同で開発する成果は、SiCの普及そして、よりグリーンで、エコな社会の実現に貢献することを目指します。

■インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社
 http://www.infineon.com/jp