SOLUTION
CreeとSTマイクロエレクトロニクス、SiCウェハ供給契約の拡大と延長を発表
2019.12.5 3:44 pm
自動車、産業分野で世界的に急増しているSiCパワー半導体への需要に対応
Cree, Inc.(Nasdaq:CREE、以下Cree)と、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、現在のSiC(炭化ケイ素)ウェハの複数年供給契約を延長するとともに、5億ドル相当以上に拡大することを発表しました。延長される契約では、Creeが先進的な150mm SiCウェハ(ベア / エピタキシャル)を今後数年間にわたってSTに供給する際の取引額が、当初の契約の2倍になります。ウェハの供給量を増やすことで、半導体業界をリードする両社は、特に自動車および産業分野において世界的に急増しているSiCパワー半導体への需要に対応することができます。
STの社長 兼 最高経営責任者(CEO)であるJean-Marc Cheryは、次のようにコメントしています。「Creeとの長期ウェハ供給契約の拡大により、当社へのグローバルなSiC基板の供給がより柔軟になります。自動車および産業分野のお客様からの受注が増加し、今後数年間にわたり当社がSiC製品の製造を増強していく上で、今回の契約の拡大と延長が必要数の基板の確保に貢献するでしょう。」
CreeのCEOであるGregg Loweは、次のようにコメントしています。「SiCによる性能強化は、電気自動車だけでなく、太陽光発電、蓄電システム、無停電電源向けなど、次世代の産業ソリューションにとって極めて重要です。当社は、半導体産業におけるSi(シリコン)からSiCへの移行を積極的に推進しています。STとの契約拡大は、さまざまなアプリケーションで世界的に急増しているSiCへの需要に対応するとともに、市場を加速させるものとなるでしょう。」
SiCを活用したパワー・ソリューションは、内燃エンジン自動車から電気自動車への移行が加速している自動車市場において急速に拡大しています。高いシステム効率や航続距離の延長、および充電時間の短縮を可能にしつつ、コスト低減や軽量化・省スペース化も可能です。また、産業機器市場では、インバータの小型軽量化とコスト効率化、およびエネルギー変換効率の向上により、クリーン・エネルギー・アプリケーションの可能性が広がります。
Cree, Inc.について
CreeはWolfspeed®パワー / RF半導体、および照明用LEDのイノベータです。CreeのWolfspeed製品ポートフォリオには、電気自動車、高速充電、インバータ、電源、通信、および軍事・航空宇宙などの用途に向けたSiC材料、パワー・スイッチング・デバイス、およびRFデバイスが含まれています。CreeのLED製品ポートフォリオには、屋内外の照明、ビデオ・ディスプレイ、交通機関および特殊照明を対象とする、青色・緑色LEDチップ、高輝度LEDおよび照明クラスのパワーLEDが含まれます。その他の製品や会社情報については、( http://www.cree.com )をご覧ください。
■STマイクロエレクトロニクス株式会社
http://www.st.com