SOLUTION
シリコン・ラボが進化する脅威阻止へIoTデバイスのセキュリティ機能を強化
2020.9.3 3:21 pm
PSA認定およびioXtアライアンスのセキュリティ認証を獲得したSecure Vault搭載製品を発売
シリコン・ラボは、増大し進化するセキュリティの脅威からIoTデバイスを保護することに特化した同社の最先端ハードウェアおよびソフトウェア技術が、PSA CertifiedとioXt AllianceからサードパーティのIoTセキュリティ認証を取得したことを発表しました。
シリコン・ラボの新マルチプロトコル・ワイヤレスSoC「EFR32MG21B」に搭載され、2020年9月に発売予定の「Secure Vault」が、IoTセキュリティの標準化を支援し、市場投入までの短縮の障壁となるセキュリティ対応に関する開発を取り除くためにArmが共同で設立した包括的な保証フレームワークに基づいたPSA Certified Level 2認証を取得しました。EFR32MG21Bは、PSA Certified Level 2の認定を取得した最初の無線デバイスです。
Armでチーフシステムアーキテクト兼フェローをつとめるAndy Rose氏は、次のように述べています。
「小型の低消費電力センサーから高性能なIoTデバイスまで、強固な基盤を確保するためには、チップレベルでセキュリティが組み込まれていなければなりません。シリコン・ラボはこの重要性を理解し、PSA認証レベル2を取得することで、大量市場へのIoT展開のためのセキュアなSoCを実装するが可能となり、スケーラブルなソフトウェア攻撃に対する強固な保護を顧客に保証することができます」
シリコン・ラボのxG22 ThunderboardとEFR32MG21B開発キットは、IoTセキュリティの世界標準として認められているioXt AllianceからSmartCertセキュリティ認証も取得しています。ioXtアライアンスは認証の継承を認めているため、シリコン・ラボが取得したioXt認証は、同社のxG22およびxG21Bを使用している製品メーカーであれば、自社の製品レベルのioXt認証にかかる時間と労力を大幅に削減するために活用することができます。
ioXtアライアンスの最高技術責任者であるBrad Ree氏は、次のように述べています。
「シリコン・ラボは長年にわたりIoT分野のリーダーであり、デバイスセキュリティへの取り組みを実証してきました。今回、xG22 Thunderboard でioXt SmartCertを取得したことは、スマートホーム、スマートリテール、ポータブル医療機器市場に波及効果をもたらす、同社のセキュリティと透明性に対する大きなコミットメントです」
シリコン・ラボでIoT担当シニア・バイス・プレジデントを務めるMatt Johnsonは、次のように述べています。
「脅威は絶えず進化しており、IoT製品の開発者がそれに追いつくことは困難です。顧客データやクラウドベースのビジネスモデルが高額なハッキングの標的になるケースが増えており、IoTのセキュリティ要件が急速に法律化されているため、コネクテッドワールドでのIoT製品のセキュリティ確保は必要不可欠です。シリコン・ラボは、セキュリティコミュニティ、お客様、サードパーティのセキュリティ専門家と協力して、今後の接続されたIoTデバイスを保護するための最先端のセキュリティソリューションを提供することに尽力しています。このような重要なIoT業界の認証を取得できたことを誇りに思います。これは、私たちのこれまでの努力と、ポートフォリオに取り入れている最先端のセキュリティ技術が認められたものと確信しています」
Secure Vault: IoTデバイスのセキュリティを再定義
シリコン・ラボの Secure Vault は、コネクテッド・デバイスのメーカーが、増大する IoT セキュリティの脅威や規制上の圧力に対処できるように設計された、最先端のセキュリティ機能を搭載した新製品です。
シリコン・ラボのWireless Geckoシリーズ2プラットフォームは、ハードウェアでのRoute Of Trustに基づくセキュアブート、セキュアデバッグ、物理的改ざん防止、認証のためのセキュアID、物理的にクローニング不可能な機能(PUF)鍵管理技術など、クラス最高のセキュリティ機能を組み合わせることで、Secure Vault技術を活用し、IoTセキュリティ侵害や知的財産の侵害のリスクを大幅に低減します。
▼関連リンク
Secure VaultとIoTにおけるセキュリティの詳細(英語)
https://www.silabs.com/security?cid=nat-prr-cor-090220