SOLUTION
SUBARUが新世代「アイサイト」運転支援プラットフォームにオン・セミコンダクターのイメージセンシング技術を採用
2020.9.24 3:55 pm
オン・セミコンダクターとSUBARUが、新たなマシンビジョン・アルゴリズムとセンシング技術を用いた最先端のADAS機能を再定義
オン・セミコンダクター(米国アリゾナ州フェニックス)は、株式会社SUBARU(本社 東京都)の運転支援プラットフォーム新世代「アイサイト」におけるカメラベースのADAS(Advanced Driver Assistance System、先進運転支援システム)機能の実現に向けて、オン・セミコンダクターのイメージセンシング技術が採用されたことを発表しました。この新しいシステムが搭載される最初の車種は、四輪駆動スポーツツアラーである「レヴォーグ」の2020年モデルです。
SUBARUの「アイサイト」は、市場で最も認知され広く展開されているビジョンベースのADASソリューションのひとつで、自動車の安全に関する数々の賞を受賞しています。新世代「アイサイト」は、ステレオカメラ・アーキテクチャを継承し、アダプティブ クルーズ コントロール、レーン キープ アシスト、プリクラッシュブレーキなど、さまざまなADAS機能を実現しています。前バージョンの「アイサイト」と同様、オン・セミコンダクターのイメージセンシング技術は、この重要な安全機能を有効にする「眼」の機能に貢献しています。最近日本市場で発表された新世代アイサイトは、アクティブレーンチェンジアシストやドライバー異常時対応システムなどの追加機能を提供しています。
SUBARUのアイサイトの開発プロジェクトゼネラルマネージャーである柴田英司氏は、次のように述べています。
「SUBARUは、各世代のアイサイトのADASシステムで、オン・セミコンダクターとチームとして連携しており、高解像度で自動車の画像認識性能に最適化したオン・セミコンダクターのイメージセンシング技術を継続して採用しています。このシステムにおける両社のエンジニアリングパートナーシップと技術的な協業は、安全性を向上させ、近い将来に『死亡交通事故ゼロ』を達成するという共通のビジョンを実現するために不可欠です」
技術アナリストおよびアドバイザリーファームである Moor Insights & Strategy の創始者であり、社長兼主席アナリストを務める Patrick Moorhead 氏は次のように述べています。
「次世代の車には、ADAS を構成するために、LiDAR、レーダー、カメラなどの複数の異なる種類のセンサが必要です。このようなセンサによりデータを収集し、それを非常に大規模なプロセッサ、またはプロセッサの組み合わせにより処理することで、車の外部および内部で生じている事象と、車がどのように対応するべきかについて、リアルタイムに決定できます。オン・セミコンダクターの自動車50年以上にわたる自動車市場での有力なポジションと確かな実績に加え、安全性と品質への注力、グローバルなサポート構造、および全てのタイプのセンサを含むロードマップが組合わされることで、私は、同社があらゆる自動車メーカーと Tier 1 車載製品サプライヤにとって魅力的な選択肢になっていると確信しています」
オン・セミコンダクターは、車載イメージセンシング技術のグローバルな市場リーダーとして、ADASアプリケーション向けに1億2千万個以上のイメージセンサ製品を出荷しており、将来のADASと自動運転システムの要件を満たすために革新を続けています。当社のイメージセンシング技術は、車載カメラシステムを最適なレベルで実現する解像度とフレームレートを提供します。これには、すべての自然光条件での性能を確保するために必要な高いダイナミックレンジと柔軟な露光比コントロール、および人工的な光源からの干渉を防ぐLEDフリッカ軽減技術が含まれます。
オン・セミコンダクターのインテリジェントセンシング・グループ(Intelligent Sensing Group)でオートモーティブソリューション部門のバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャを努めるロス・ジャトゥ(Ross Jatou)は、次のように述べています。
「SUBARU様の高い品質基準と交通安全に対する取り組みにおける当社の技術の選択は、当社が強力に支持されていることを示しています。当社は、今後もSUBARU様との協力関係を継続し、共にADASと自動運転で安全な道路を実現し、人命を救うことに注力します」