SOLUTION
キーサイトが新レーダー・マルチターゲット・シミュレータと高度な車載イーサネットソリューション発表
2020.10.1 2:14 pm
(東京、2020年10月1日)
キーサイト・テクノロジーズ・インク(米国カリフォルニア州サンタローザ)は、成長を続ける車載用ポートフォリオに新たな2つのテストソリューションとなる、レーダー・ターゲット・シミュレータおよび 高度な車載イーサネットソフトウェア を追加しました。これらは、自動車業界のエンジニア、デザイナー、メーカーが取り組む、あらゆる条件で安全性を向上させ、新しい高度運転支援システム (ADAS)を可能にする、高品質かつ高性能製品の開発を後押しします。
自動運転車の急速な進化とより優れた安全特性の需要により、感度が高く正確な車載用レーダー技術の必要性が高まっています。レーダーテスト技術の専門知識を活用して、キーサイトでは新しいレーダー・ターゲット・シミュレータ(RTS)を提供します。これにより車載用エレクトロニクスメーカーはさまざまな現実的なシナリオにおいて、自信をもってレーダー・ターゲットをシミュレートすることが可能になります。
キーサイトの新しいRTSは、ラボ環境でレーダーモジュールのマルチターゲット、マルチアングルテストを実行します。 このソリューションは、スループットと品質のバランスのとれた、高速、高確度で信頼性の高い結果を提供します。デザインおよび検証エンジニアはレーダー製品の性能を迅速に確認することができ、一方で製造およびデザイン検証エンジニアはさまざまな距離において複数の対象物をシミュレートすることが可能です。お客様の実際のテスト環境をラボに取り込めるようにすることで、キーサイトのRTSは大幅な時間の短縮、経費削減を実現します。
自動車およびエネルギーソリューション事業部のバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めるThomas Goetzlは、次のように述べています。
「自動運転への道のりで、レーダーモジュールの設計は単なる贅沢な機能ではなく、必須となる要件です。これらのデバイスの精度は妥協できるものではありません。 キーサイトはRFデザインでの豊富な経験に基づく技術を活用して、レーダーモジュール開発者がデザインと性能検証の課題を克服できるマルチターゲット・リモート・ヘッドを提供しています。」
車載イーサネットに適用される規格に対応
次世代のADASシステムには高分解能カメラとレーダー・システムが必要であり、それを実現するには更なるスピードと帯域幅が求められます。車載イーサネットが高速データ通信を可能にし、コネクテッドカーの要求に対応することができます。しかし、システムのチャネルやリンクは障害のポイントを作ることがあり、完全にテストする必要があります。 より複雑になる課題に対処するために、キーサイトは情報が損失やクロストークなしで目的の場所へ伝送されることを検証する新しい車載イーサネット・チャネル・テスト・ソフトウェア・ソリューションを開発しました。
キーサイトの新しい車載イーサネットソフトウェアは、チャネルのコンフォーマンステストで信号の品質要件を保証します。
さらに、バンドル内のケーブルのリターンロス、挿入損失、モード変換、パワーサム、クロストークなどの測定を実行します。 E5080B ENAベクトル・ネットワーク・アナライザ、PXIベクトル・ネットワーク・アナライザ、または Keysight Streamlineシリーズ USB ベクトル・ネットワーク・アナライザなどの機能的で多目的なハードウェア上に構築され、車載イーサネット以外のデザイン検証と確認のためのラボでも非常に貴重なツールとなります。
キーサイトの新しい車載イーサネット・チャネル・テスト・ソフトウェア・ソリューションの主な機能には、以下が含まれます。
・仕様に沿って必要なテストをすべて網羅するテストプランの作成
・測定ごとにネットワークアナライザを自動で設定し、定義されたテストリミットを適用
・実行済みテストの詳細報告
同社の車載イーサネット・ソリューション・スイートは、コンプライアンステストに必要なハードウェア、ソフトウェア、ケーブル、アクセサリを提供します。 これらの製品は新しくリリースされたレシーバー・テスト・ソフトウェアと更新された送信コンプライアンスアプリケーションで強化されています。このアプリケーションは、マルチギガ IEEE 802.3chの初期バージョンを含む4つの異なるデータレートを1つのアプリケーションで提供するもので、これによりキーサイトはIEEE 802.3ch用のコンプライアンステストを提供する初めての会社になります。