SOLUTION
キーサイトがラボ環境でデバイスメーカーによる5Gエンドユーザーエクスペリエンスの評価を可能に
2020.11.6 1:47 pm
新しい5Gバーチャル・ドライブ・テスト・ツールセットが、実環境データに基づくテストケースを使用してデバイス性能検証を自動化
キーサイト・テクノロジー株式会社(東京都八王子市)は、5Gバーチャル・ドライブ・テスト・ツールセットを発表しました。これにより5Gデバイスメーカー、携帯通信事業者、チップセットメーカーは、現実に即したラボ環境でエンドユーザーエクスペリエンスの評価を自動で行うことができます。
キーサイトの5G VDTツールセットは、チャネルおよびネットワークのエミュレーション機能に、収集、ロギング、スクリプト作成ツールを組み合わせて、幅広いネットワークシグナリングや無線チャネル条件下での5Gデバイスを検証する、業界初の現実に即したテスト環境を構築します。
5G VDTツールセットを使用すると、拡大するデバイスメーカーのエコシステムは、さまざまなモビリティシナリオ下で、ノンスタンドアロン(NSA)もしくはスタンドアロン(SA)ネットワークに配置された5G NRデバイスの性能を解析することが可能になります。
キーサイトの無線テストグループのバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるKailash Narayananは、次のように述べています。
「キーサイトの5G VDTツールセットは、当社のテクノロジーとアプリケーションの専門知識に基づいた価値の高いエンドツーエンドのテストソリューションをお客様に提供するという弊社のコミットメントを明確に示しています。当社の目標は、5G NRデバイスの性能の可視性を向上させ、携帯通信事業者が高性能な5Gデバイスによって高度な5Gサービスを提供できるようにすることです。」
5G VDTツールセットは、キーサイトのネットワーク・エミュレーション・ソリューション・ポートフォリオの一部です。キーサイトの5G PROPSIMチャネルエミュレーター、UXM 5G無線プラットフォーム、およびNemoフィールド測定ソリューションを活用して、プロトコルスタック全体の5G デザイン、コンフォーマンス、キャリア検証を実行します。主要な無線機器メーカーおよび携帯通信事業者はキーサイトのバーチャル・ドライブ・テスト・ソリューションを使用して、モバイルデバイスを自動的にベンチマークし、特定のフィールドの問題をラボ環境で繰り返し再現することができます。
キーサイトの5G VDTツールセットは、ソフトウェアベースの環境に自動化機能を組み込んでおり、3GPPで定義された周波数帯域でのデバイステストと5G NR規格準拠の検証を簡素化します。
キーサイトの5G VDTツールセットの利点:
・無線チャネル、伝搬、モビリティなどの条件が極端な都市部あるいは高速列車など、困難なシナリオで動作する場合に、5Gデバイスの性能を検証する既製のテストケースにアクセスできます。
・フィールドでキャプチャされたデータを基に、カスタマイズされたテストケースを作成し、包括的で詳細な性能解析を行うことができます。
高度な空間チャネルモデルを使用したワークフロー全体で自動化された再現性のあるテストと高度なトラブルシューティングにより、管理されたラボベース環境での新しい5Gデバイスの柔軟性に富んだコストパフォーマンスに優れたドライブテストを実現できます。