SOLUTION
NXPのLPC55S16 MCU、PSAレベル2とSESIP Assuranceレベル2認定を取得
2020.11.19 1:01 pm
NXP SemiconductorsはLPC55S16マイクロコントローラ(MCU)が、Armが提供する認定制度「PSA Certified」と、GlobalPlatformのSecurity Evaluation Standard for IoT Platforms(SESIP)による組み込みプロセッサ向けセキュア・プロテクション・プロファイルにおいて、レベル2認定を取得したと発表しました。
IoTおよび産業分野のエッジ・アプリケーションが急速に拡大する中、デバイスのセキュリティとデータ保護は最重要課題となっています。これらの認定はNXPのセキュア・バイ・デザイン・アプローチの有効性を証明し、OEMと消費者はNXP製品を用いたエッジ・デバイスへの信頼をさらに強めることができます。
LPC55S16 MCUは、NXPのEdgeVerse™コンピューティング/セキュリティ製品ポートフォリオの一環であるArm Cortex®-M33コアをベースとした汎用マイコンのLPC5500 MCUシリーズの製品です。40nm NVMプロセス技術、高度なセキュリティ、ミックスドシグナル機能を活用し、高い性能効率を提供します。
SESIPおよびPSA Certifiedのテストと認定は、最も有名な独立系セキュリティ評価ラボの1つであるBrightsightにより実施されました。
包括的なセキュリティ・フレームワークをベースとするPSA Certifiedレベル2を達成したLPC55S16 MCUは、セキュリティの堅牢性を示し、製品開発者が追加するセキュリティ・テストの削減と開発期間の短縮を可能とします。
LPC55S16 MCUはPSA Root of Trust(PSA-RoT)のセキュリティ・クレームに対する25日間のタイムボックス・ラボ評価にて、スケーラブルなソフトウェア攻撃に対する保護機能を備えていることを実証しています。
LPC55S16 MCUはGlobalPlatform SESIP 2を達成するため、Brightsightが発行したソースコード分析および侵入テストを受け、別の独立認証機関により検証されました。SESIP認定は製品のセキュリティ・クレームがテスト/検証済みであることを保証するとともに、基本的攻撃の脅威に対するLPC55S16 MCUの耐性を証明します。SESIPにより、お客様は自身の最終製品の認証プロセスにおいてLPC55S16 MCUの検証結果を再利用することができます。
LPC55S16 MCUに統合されているセキュリティ機能は次の通りです。
- ペリフェラルをセキュアに分離する機能によりクリティカル・コンポーネントへの攻撃リスクを低減し、システム全体のソフトウェア保護を可能にするArm TrustZone®技術
- AES-256アクセラレータによる機密性の提供と、セキュア・ハッシュ・アルゴリズム(SHA2)アクセラレータによるセキュアな通信とセキュア・ブートにおける整合性の提供
- オンチップ・フラッシュのリアルタイム暗号化/復号化によりセキュアなデータ・ストレージとソフトウェアIPの資産保護を実現するPRINCEモジュール
- 各種非対称暗号アルゴリズムのハードウェア・アクセラレーションを可能とするCASPER Cryptoコプロセッサによるセキュアな接続確立
- 専用のオンチップSRAMを使用したPhysical Unclonable Function(PUF)によるセキュア・ストレージのためのユニークなデバイス・ルート・キー(64~4,096ビット長鍵)の構築
- 認証のための128ビットのユニークなデバイス・シリアル番号(UUID)
- ハードウェア乱数生成器(TRNG)
- コード・ウォッチドッグによるファームウェア実行フローの整合性チェック
- セキュアなデバッグのためのデバッグ認証プロトコル
Certified EdgeLock™ Assurance
LPC55S16 MCUはCertified EdgeLock Assuranceプログラムの製品です。業界標準への適合のため、EdgeLock AssuranceプログラムのNXP製品とサービスは製品コンセプトからリリースに至るまで実証済みのセキュリティ開発プロセスと検証評価に従っており、お客様はセキュリティの課題を解決するための信頼性の高いソリューションを入手できます。
製品の供給
LPC55S16 MCUファミリは提供を開始しており、10,000個一括購入時の推奨小売単価は$1.54(USD)です。