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マウザーがマキシム社のニューラルネットワークアクセラレータSoC「MAX78000」の取り扱い開始

2020.12.9  3:10 pm

マウザーがマキシム社のニューラルネットワークアクセラレータSoC「MAX78000」の取り扱い開始

ネット販売商社のマウザー・エレクトロニクス(米国テキサス州マンスフィールド)は、マキシム・インテグレーテッド社の新しいマイクロコントローラ「MAX78000」の取り扱いを開始しました。
デュアルコアマイクロコントローラをベースとし、超低電力ディープニューラルネットワークアクセラレータを内蔵したMAX78000は、高性能な人工知能(AI)アプリケーションに必要な計算パワーを提供します。 マシンビジョン、顔認識、物体検出および分類、時系列データ処理、オーディオ処理などのアプリケーションに理想的です。
  
マウザーより購入可能な、Maxim MAX78000は、システム制御のための2つのマイクロコントローラ、Arm® Cortex®-M4プロセッサと32ビットRISC-Vコプロセッサを搭載しています。
RISC-Vプロセッサは、ニューラルネットワークアクセラレータへの高速かつ低消費電力のデータロードをサポートする、特別な機能を内蔵しています。構成してデータをロードすると、MAX78000に内蔵された442KBの重みの畳み込みニューラルネットワーク(CNN)アクセラレータが、従来のマイクロコントローラソリューションの100分の1以下の電力、100倍以上の速度でAI推論を実行します。
  
MAX78000プロセッサは、高効率なパワーマネージメントによって、バッテリ駆動のIoT(モノのインターネット)機器の動作時間を最大化します。ダイナミック電圧スケーリングによりアクティブコア消費電力を最小限に抑え、また、低電力モードでは選択可能なSRAM保持も可能です。低消費電力性能と効率的なコンピューティングを組み合わせることで、レイテンシを100分の1に削減し、IoTエッジでのAI推論の実行を可能にします。
  
なお、MAX78000はMAX78000評価キットでサポートされています。評価キットには、MAX78000プロセッサのほか、デジタルマイク、ジャイロスコープ/加速度センサ、パラレルカメラサポート、3.5インチタッチ対応カラーTFTディスプレイが搭載されています。また、より小さいシステムの迅速なプロトタイピングに最適な、Adafruit Featherフォームファクタの開発ボード「MAX78000FTHR」もマウザーで購入可能です。

マウザーがマキシム社のニューラルネットワークアクセラレータSoC「MAX78000」の取り扱い開始

  
MAX78000の詳細
https://www.mouser.com/new/maxim-integrated/maxim-max78000-processor/