SOLUTION
オン・セミコンダクターがAoA(Angle of Arrival)ロケーション技術でIoTアセットマネジメントを強化
2021.1.20 1:52 pm
ソフトウェアソリューションとして、資産追跡およびモニタリングアプリケーション用のQuuppa Intelligent Locating System™ と連携
オン・セミコンダクター(米国アリゾナ州フェニックス)は、業界最小電力のフラッシュベース Bluetooth® Low Energy 無線システムオンチップ(System on Chip、SoC)RSL10 用のソリューションとして、Quuppa 社の Quuppa Intelligent Locating System™ を提供することを発表しました。このソシューションは、ユーザフレンドリな CMSIS-Pack 形式で提供され、これにより、Direction Finding (方向探知)機能と先進の AoA(Angle of Arrival、到達角度)技術を備えた、超低消費電力の屋内アセットトラッキングアプリケーションを設計できます。
Quuppa Intelligent Locating Systemは、位置情報ベースのサービスとアプリケーション向けの強力なテクノロジープラットフォームです。独自の方向探知手法とポジショニングアルゴリズムにより、厳しい環境でもセンチメートルレベルの精度でタグとデバイスのリアルタイム追跡が可能です。Quuppa社の技術は、ポジショニングの更新を毎秒50回まで送ることを可能にし、信頼性が高く汎用性のあるリアルタイムロケーションシステム(Real-Time Locating System、RTLS)ソリューションをあらゆる業界向けに提供します。
「RSL10 Quuppa RTLS AoA Tag CMSIS-Pack」は、オン・セミコンダクターおよびテクノロジー・パートナー各社から提供される包括的なアセットマネジメント開発エコシステムの一部として利用できます。このエコシステムは、柔軟な展開手段を提供するように設計されており、センサ開発キットやソフトウェアリソースを含むRSL10ベースの一連のソリューションを提供します。また、オン・セミコンダクターはターンキーソリューション向けに、Tatwah sa社と提携し、最近追加された「Quuppa Trackable Tags」を含むBluetoothタグとビーコンのポートフォリオを開発しています。
オン・セミコンダクターで、 IoT分野の責任者を務めるワイレン・ペレラ(Wiren Perera)は、次のように述べています。
「資産の監視と追跡により、さまざまなアプリケーションで新しい機能を実現でき、運用効率が大幅に向上します。超低電力ワイヤレスセンシングと正確な位置特定は、この有望性を実現するために不可欠です。業界トップクラスの Bluetooth Low Energy ワイヤレスプラットフォームに Quuppa 社の追跡可能テクノロジを実装することで、このニーズに対応し、ソリューションのポートフォリオが市場の可能性を最大限に引き出すでしょう」
Quuppa社で、最高顧客責任者を務める Fabio Belloni 氏は、次のように述べています。
「オン・セミコンダクターと協力して、垂直市場を横断した資産の監視と追跡のソリューションを構築することをたいへん嬉しく思います。長年にわたって、企業は生産ラインとワークフロー内の可視化を図ろうとしており、そのために RTLS テクノロジに対する需要が高まっていました。 これらのユースケースを強化するために、さまざまな種類のセンサとタグの必要性は絶えることがありません」
Quppa Intelligent Locating Systemを実装した「RSL10 Quuppa AoA RTLS Tag CMSIS Pack」は、すべての RSL10 ベースの開発ハードウェアに対応しており、無料でダウンロードできます。