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英Crypto Quantiqueの「QuarkLink」IoTセキュリティ・プラットフォームが、あらゆるRoTに対応した高速で包括的な接続性とデバイス管理を実現

2021.2.2  4:35 pm

IoTにおける量子力学に基づくサイバー・セキュリティ・スペシャリストの英Crypto Quantiqueは、同社のユニバーサルIoTセキュリティ・プラットフォーム「QuarkLink」が、独自のルート・オブ・トラスト(RoT)ソリューションを導入している半導体メーカーやシステムインテグレータをはじめ、他社ベンダーのソリューションにおいても利用可能となったことを発表しました。このプラットフォームは元来、量子力学が由来のCrypto Quantique独自のRoot of Trust (RoT) IPであるQDID向けに開発されたものです。

英Crypto Quantiqueの「QuarkLink」IoTセキュリティ・プラットフォームが、あらゆるRoTに対応した高速で包括的な接続性とデバイス管理を実現

   
QuarkLinkプラットフォームは、一般的な鍵管理サービスをはるかに超える広範な機能を備えています。QuarkLinkが扱う範囲は、セキュアなファームウェアや暗号鍵、またセキュアな自動オンボーディングを含むプロビジョニングに加え、ファームウェアの暗号化、署名、OTA(Over The Air)によるセキュアなアップデート、証明書と鍵の更新および廃止を含むセキュリティ監視に及びます。QDIDなどのRoTにQuarkLinkを導入すれば、ハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)やキーインジェクションが不要になり、セキュリティを向上させながら、時間とコストの削減を実現できます。
   
QuarkLinkは、IoTセキュリティに関する専門的な知識がなくても短時間でセットアップできます。エンド・ポイント・デバイスは暗号化APIを通じてサーバーに接続しますが、その際には数回キーを押すだけで自動プロセスが開始され、何千台ものデバイスを数秒でサーバープラットフォームにオンボーディングできます。同時に複数のプラットフォームを対象にすることも可能です。クラウドサービスとしては現在、AWS、Microsoft、Mosquitoがサポートされており、今後さらに追加されていく予定です。
   
Crypto QuantiqueでCEOを務める、Shahram Mossayebiは、次のように述べています。
「QuarkLinkを当社以外のRoTソリューションでも使用できれば、エンジニアが既存のデバイスへのIoT導入規模をすばやく安全に調整できるようになります。それは、将来の設計に向けて、偽造不可能なRoT IPであるQuarkLinkのQDIDにシームレスにアップグレードする礎にもなるでしょう」
   
QDIDでは、標準的なCMOSプロセスで製造されたチップにおける量子効果を測定することで、ランダムで偽造不可能な暗号鍵がシリコンによって、オンデマンドで生成されます。