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Microchipが宇宙用部品認定済みCOTSベース RH(Radiation Hardened)DC/DCコンバータ発表

2021.2.24  4:08 pm

Microchipが宇宙用部品認定済みCOTSベース RH(Radiation Hardened)DC/DCコンバータ発表

通信および気象衛星への依存度が高まり、宇宙研究の対象とミッションが広がるにつれ、宇宙飛行システムの設計と製造の迅速化に新しい技術が必要とされています。Microchip Technology Inc.(日本法人: 東京都港区浜松町)は本日、民生品(COTS)ベースの9品種でSA50-120電源コンバータ ファミリを拡充する事を発表しました。これら宇宙用部品認定済み電源コンバータを利用する事で、リスクと開発コストを低減できます。
   
Microchip社のSA50-120はRH(Radiation Hardened)宇宙グレード非ハイブリッド型標準DC/DC電源コンバータであり、表面実装部品構成を採用しているため、各種応用の要件に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。SA50-120ファミリはMil-Std-461、Mil-Std-883、Mil-Std-202認定済みであるため、これらを使ってCOTS技術で設計を始める事で迅速に開発をスケールアップし、リスクの低減と開発期間の短縮が可能です。
   
SA50-120はロープロファイル小型ソリューションで、120 Vの入力から最大56 Wを出力できます。EMI準拠およびRH設計のSA50-120は1から3出力を備えており、宇宙ステーションおよびORIONプログラム プラットフォームに理想的です。SA50-120はシングルイベント耐性を備えたピーク電流モード制御シングルエンド フォワード コンバータ回路方式を使ったスイッチング レギュレータを採用しています。またSA50-120は、宇宙グレードの120 V入力標準DC/DC電源コンバータとして非常に優れた800万時間のMTBF(平均故障間隔)と最大87%の効率を達成しており、システムの性能と信頼性を最大限に高める事ができます。
SA50-120は100 krad (Si)の TID(電離放射線総量)と80 MeV cm2/mgを超えるSEE(シングルイベント効果)をクリアしている事が認定されています。また同期制御用TTL (Transitor-Transitor Logic) ON/OFFコマンド信号、各種保護機能を備えています。1出力品はさらにリモートセンス、出力電圧調整、並列接続機能を備えています。
   
「Microchip社は宇宙技術パートナーとして30年間50超のプログラムとプラットフォームに製品を提供してきました」とMicrochip社ディスクリート製品部門副社長のLeon Grossは述べています。「弊社は宇宙飛行に必要とされるクリティカルな技術の開発を今後も継続します。」
   
Microchip社のDC/DC電源コンバータ技術とISO 9000およびAS9100認証済み製造工場の柔軟な組み合わせにより高品質のユニットを提供します。
   
Microchip社は、COTSベースの新製品を導入する一方、製造中止品管理に関してシステムメーカーおよびインテグレータと協力し、再設計作業の削減、ライフサイクルの延長、結果として総システムコスト低減の取り組みを支援しています。
   
Microchip社のDC/DC電源コンバータは、RHおよびRT (Radiation Tolerant) FPGA(フィールド プログラマブル ゲートアレイ)、MCU(マイクロコントローラ)、MPU(マイクロプロセッサ)、タイミング製品、半導体とPOLレギュレータ、ミッション クリティカルかつ宇宙グレードの高信頼性電気機械的仕様の幅広い宇宙ポートフォリオと共に、幅広いアプリケーション向けにトータルシステム ソリューションを提供します。

Microchipが宇宙用部品認定済みCOTSベース RH(Radiation Hardened)DC/DCコンバータ発表

   
・開発ツール
Microchip社は、迅速な開発のための解析、認定、製造を含むエンドツーエンドの設計サポートを提供しています。各種解析および認定レポート、エンジニアリング開発ユニットもご要望に応じて提供いたします。