SOLUTION
ラティスセミコンダクターがmVisionソリューション・スタック機能を拡充
2021.3.4 5:20 pm
最新バージョンによりインダストリアル、車載、医療アプリケーション向け最新イメージ・センサをサポート
低消費電力プログラマブルデバイスで世界をリードするラティスセミコンダクターは、低消費電力組み込みビジョン・システム向けの受賞実績のあるソリューション・スタックの最新バージョンとしてLattice mVision™ 2.0を発表しました。この新バージョンはインダストリアル、車載、医療、スマート・コンシューマ・システム向け組み込みビジョン・アプリケーションの設計をさらに迅速化する複数の機能アップデートを実現しています。
インダストリアル/車載システムで一般的に使用される新しいイメージ・センサや、エッジでのスマート・ビジョン・アプリケーション設計を可能にする新しいイメージ・シグナル・プロセッシングIPコアとリファレンス・デザインをサポートします。また、Lattice Propel™設計環境もサポートし、組み込みRISC-Vプロセッサによるビジョン・システムの開発を簡素化します。
新型コロナウィルス感染症の世界的流行や、安全性や効率向上の動きにより、産業分野の企業では人間の存在検知、非接触HMI、高性能AR/VR機能をサポートするスマート組み込みビジョン技術をシステムに統合するニーズが高まっています。同時に、インテリジェントなマシン・ビジョン技術の活用による製造品質やスループット向上の取り組みも進んでいます。Allied Market Researchによると、世界のマシン・ビジョン・システムの市場規模は2019年には297億米ドルでしたが、2020年から2027年に11.3%の年間成長率を記録し、2027年までに749億米ドルに達すると予測されています。(注1)
Helionの最高技術責任者(CTO)のArndt Bussman氏は、「統合ハードMIPIサポートや低消費電力を特長とするラティスのCrossLink-NXデバイスは、エッジで動作するカメラ・アプリケーションに最適です。CrossLink-NXと組み込みRISC-Vプロセッサの使用により、さらに小型で高効率のISP実装が可能になります。私たちはmVisionソリューション・スタックの性能向上に向けたラティスの取り組みを高く評価するとともに、業界への最適なISPソリューションの提供でラティスと協力できることを嬉しく思います」と話しています。
ラティスセミコンダクターのインダストリアル・セグメント・マーケティング担当ディレクタのMark Hoopesは、「ラティスのソリューション・スタックは現在と未来の製品設計で組み込みビジョンなどのアプリケーションの迅速な普及を可能にする、すぐに使用可能なソフトウェア、IP、ハードウェア・デモ、リファレンス・デザインを包括的に提供することから、お客様にとって成長を見込める技術の採用が容易になります。今回の機能アップデートにより、インダストリアル/車載市場で一般的に使用されるイメージ・センサのサポートの拡大、ドラッグアンドドロップのPropel設計環境によるハードウェア/ソフトウェア設計の簡素化、ラティスの組み込みビジョン向けフラッグシップFPGAであるCrossLink-NXを使用した開発ボードやリファレンス・デザインの追加が可能になり、mVisionのユースケースがさらに広がります」と話しています。
Lattice mVisionソリューション・スタックの主なアップデート:
・車載、インダストリアル、医療組み込みビジョン・アプリケーション向けサポートを拡充:インダストリアル/医療アプリケーション向けに一般的に使用されているイメージ・センサをサポートする新開発ボードをmVisionスタックに追加。ソニーのIMX464/IMX568やオンセミコンダクターのAR0344CSなどのイメージ・センサをサポート
・Lattice Propel設計環境をサポート:Propelは低消費電力、小フォームファクタのラティスFPGAでの組み込みプロセッサ・ベース開発を迅速化する設計環境。FPGAベース・プロセッサ・システムのハードウェア設計とプロセッサ・システム向けソフトウェア設計の開発、分析、コンパイル、デバッグのためのグラフィカル/コマンドライン・ツール一式を提供。
・新ラティスISPリファレンス・デザイン:お客様のためにラティスのmVisionソリューション・オプションを拡充し、導入の拡大を可能にするとともにお客様へのコミットメントを明らかに