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IARシステムズがIEC 61508およびISO 26262の認証を取得したRISC-V開発ツールを販売開始

2021.3.17  1:56 pm

IAR Embedded Workbench for RISC-V 機能安全版がTÜV SÜDによる認証を取得、製品のライフサイクル全般にわたる保証付きサポートを提供

IARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン・ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区)は、RISC-V用開発ツールチェーンの認証版の販売を開始したことを発表しました。IAR Embedded Workbench® for RISC-V機能安全版は、TÜV SÜDより機能安全に関わる国際的包括規格IEC 61508と、自動車用安全関連システム向け規格ISO 26262の要件に基づく認証を取得しています。
この他にも、医療ソフトウェアおよび医療用機器に実装されるソフトウェアの開発でのライフサイクル要件を規定する国際規格IEC 62304や、ヨーロッパ鉄道規格EN 50128 およびEN 50657に基づく認証も取得済みです。さらに、家電製品関連規格IEC 60730、機械制御システム関連規格ISO 13849およびIEC 62061、プロセス産業関連規格IEC 61511、農林業関連規格ISO 25119による認証も取得しています。
   
機能安全は、多くの組込みシステムにおいて最も重要な機能の1つであるため、企業はシステムの認証を得る上で開発ツールが不可欠な要素であることを認識する必要があります。しかし、ツールが各規格に準拠していることを確認するには、より多くの開発コストと時間を要します。この問題を解決するために、IARシステムズはIAR Embedded Workbench for RISC-Vの認証版(certified edition)を提供しています。IARシステムズがテストを行い、品質保証手段を講じた結果、IAR Embedded Workbench for RISC-Vは各規格に規定されたテスト基準に適合しており、安全性を要件とする開発での使用に適していることが確認されています。IAR Embedded Workbenchは、TÜV SÜDによる認証を取得しています。
   
IAR Embedded Workbench for RISC-Vは、高度な最適化機能を持つIAR C/C++ Compiler™や機能豊富なC-SPY®デバッガを備えた完全統合化ツールチェーンです。デバッグおよびトレース用のネイティブブローブと組み合わせることで、その強力な機能を活用できます。デバッグプローブI-jetは、JTAG/cJTAG/DAPによる高速デバッグに加えて、オンチップRAMバッファトレースをサポートしています。また、強力なトレースプローブI-jet Traceを使えば、コードカバレッジやプロファイリングのためのトレース情報をライブストリーミングで取得することが可能です。
   
機能安全版IAR Embedded Workbenchには、機能安全証明書、TÜV SÜDによるセーフティレポート、セーフティマニュアルが含まれています。IAR Systems は、この認証済みツールに対し、販売済みのバージョンについても保守契約 (Functional Safety Support and Update Agreement) を利用いただくことで、契約期間中の保証付きサポートを提供します。さらにこの取り決めには、優先的な技術サポートに加え、有効なサービスパックの利用や規格逸脱などの問題に関する定期レポートも含まれます。