SOLUTION
キーサイトが電気自動車用充電グリッド・エッジ・アプリケーション向けのテストソリューションを発表
2021.3.23 11:04 am
新しいScienlab 回生型 3相ACエミュレーターにより、EVやEVSEの充電規格と相互接続性のテストソリューションを強化
エンタープライズ、サービスプロバイダー、政府などのお客様がイノベーションを加速し、あらゆるものが安全につながる世界の実現を支援する、キーサイト・テクノロジーズ・インク(米国カリフォルニア州サンタローザ)は、SL1200Aシリーズ Scienlab 回生型 3相ACエミュレーターの販売を開始しました。これは、電気自動車(EV)と電気自動車用充電設備(EVSE)の充電アプリケーションやグリッド・エッジ・アプリケーション向けに、ハードウェア、ソフトウェア、コンサルティング、サポートのサービスで構成される包括的なワンストップソリューションです。
エネルギーインフラは変化しており、自動車業界では車両の電動化により、送電網での充電需要が大幅に増加すると同時に、V2G(Vehicle-to-Grid:車両からグリッド)パワーアプリケーションによるエネルギー貯蔵の機会が拡大すると予想されています。太陽光、風力、バッテリー貯蔵という形での可変再生可能エネルギー(VRE)と分散型エネルギー資源(DER)は、需要増加に対応するための国際的な電力網の近代化(grid modernization:グリッドモダナイゼーション)イニシアチブの主要テーマです。送電網の進化や複雑化により、EV/EVSE用の充電アプリケーションやグリッド・エッジ・アプリケーションにテスト課題が生じています。
キーサイトのSL1200A シリーズは、変圧器を必要とせずに30 kVAから630 kVAまで最大1,200V(Vac )の3相ACテストニーズに対応します。2つの電圧レンジオプションがあり、 600 Vacは、低電圧インバーターテスト、EVやEVSEの充電テストアプリケーションに最適です。1,200 Vac は、大規模で複雑なテストセットアップを必要とせずに、高電圧ライドスルー(HVRT)テストを実行できます。
当社のオートモーティブ&エネルギーソリューション事業部のバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるThomas Goetzlは、次のように述べています。
「当社の新しいSL1200A シリーズは、私共のEVやEVSEの充電とグリッドエッジテストに向けたソリューションの幅を拡大するものです。 当社のSL1040AやSL1047A Scienlab Charging Discovery Systemとともに、お客様はグローバルスタンダードを満たしながら、実環境の充電シナリオを作成し、確実な評価・テストを実行することができます。」
SL1200A シリーズ 主なメリット
- ハイパワー3相AC/DC電源は、EV/EVSEの充電・インバーター試験ソリューションと統合され、デバイスの完全な試験が可能。
- DC出力(SDCオプション)により、最大1,000 V DC/120 kWのハイパワーDC充電テストが可能となり、追加の機器が不要となり費用を削減。
- 85%以上の効率を備えた回生型(双方向)電源ソリューションにより、高度に統合された機能でテストコストを削減。
- 追加の機器を必要とせず、フルスペックで1200 Vのライン間(L-L)電圧を達成するため、コスト削減、性能向上、省スペースを実現。