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シリコン・ラボが業界標準のWi-SUNに対応したIoTワイヤレス・ポートフォリオ拡充

2021.4.14  11:12 am

シリコン・ラボが業界標準のWi-SUNに対応したIoTワイヤレス・ポートフォリオ拡充

スマートシティーでのLPWAN(Low Power Wide Area Network)導入を促進する、完全統合されたWi-SUN認定ソリューション

スマートなコネクテッドワールドの実現に向けて各種シリコン、ソフトウェア、ソリューションを提供するシリコン・ラボ(米テキサス州オースティン)は、モノのインターネット(IoT)市場に新たな機会をもたらし、スマートシティー・アプリケーションの開発を促進する、業界標準のWi-SUN®に新たに対応することを発表しました。シリコン・ラボの認証を受けたWi-SUNソリューションは、業界をリードするEFR32ハードウェア・プラットフォーム、機能豊富なIPv6メッシュ・スタック、そして高度な開発用ツールから構成されます。それにより、スマートメータ(Advanced Metering Infrastructure: AMI)、街路照明ネットワーク、資産管理、さらには駐車、大気環境、廃棄物管理などを対象としたスマートシティー・センサーに至る広範な用途で、セキュアなワイヤレス接続を可能とします。
   
シリコン・ラボで、IoT製品担当シニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーを務めるMatt Johnsonは、次のように述べています。
「IoTのワイヤレス接続をリードしてきた当社のポートフォリオは、Wi-SUNによって大幅に強化されます。大規模かつロングレンジのLPWANネットワーク向けに最適化された、包括的なソリューションがWi-SUNであり、Wi-SUNテクノロジーは標準仕様であるため、独自仕様では望めないスケーラビリティと柔軟性、安全性が得られ、産業用途およびスマートシティーでの導入が促進されます」
   
Wi-SUNは、シームレスなLPWAN接続の展開に取り組むグローバルな業界団体であるWi-SUNアライアンスが認定したソリューションです。標準のインターネット・プロトコル(IP)とAPIを基盤にしたWi-SUNにより、デベロッパーは既存のインフラ・プラットフォームを拡大して新たな応用分野に対応し、広範な産業用途、スマートシティーの実現に貢献できます。ロングレンジ性能によるスケーラビリティと優れたデータ・スループットに加え、IPv6にも対応するWi-SUNは、都市や拡大する周辺地域でのワイヤレス・インフラストラクチャの導入を容易にします。
   
Wi-SUNアライアンスでプレジデント兼CEOを務めるPhil Beecher氏は、次のように述べています。
「Wi-SUNアライアンスの使命は、サービス・プロバイダー、公益事業、地方自治体、その他スマートシティー事業に、スマート・ユビキタス・ネットワークをもたらすことにあります。シリコン・ラボを初めとするアライアンスのメンバー企業が、スマートシティーの大規模な屋外アプリケーション向けに、セキュアで信頼性に優れた柔軟性のあるネットワークに必要な基盤を構築する、Wi-SUN FAN仕様に基づく革新的なソリューションを生み出しているのは、嬉しいことです」
   
シリコン・ラボで、初めてWi-SUNをサポートするワイヤレスSoCファミリが、EFR32xG12です。これは最大1 MBのフラッシュ・メモリと256 KBのRAMを備えた、32ビットArm Cortex-M4プラットフォームです。またSub-GHzの周波数向けに+20 dBmのPAも内蔵されています。シリコン・ラボは、認証済Wi-SUN FSK PHYを開発しており、主要な顧客企業と協力して、Wi-SUN対応の製品投入に向けて取り組んでいます。このシリコン・ラボWi-SUNソリューションは、2021年夏ごろの一般発売を予定しています。
   
米国時間2021年4月14日に開催されるSmart Cities Connect Virtual Conferenceで、シリコン・ラボはLandis+GyrとPelion両社とともに、スマートシティー向けWi-SUNの特長に関するプレゼンテーションを行います。Silicon LabsのWi-SUNテクノロジーの詳細については、silabs.com/wireless/wi-sun をご覧ください。