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IARシステムズがMCALを含むInfineon Traveo IIベースのスケーラブルな車載開発に対応

2021.5.17  2:33 pm

Infineon TraveoTM IIファミリMCUに対し、IAR Embedded Workbench for Armが最大限のパフォーマンスと確かなコード品質、機能安全を提供

組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして躍進を続けるIARシステムズ株式会社(スウェーデン・ウプサラ市)は、Infineon 社のTraveoTM IIファミリマイクロコントローラ (MCU) 用に完全な開発ツールセットを発表しました。これにより、車体電子システムを開発する企業向けに、AUTOSARをサポートする強力なソリューションが提供されます。またIARは、組込みソフトウェア開発の入門者で、まずIAR Embedded Workbench®とTraveo II MCUの使用を検討している開発者を対象に、オンラインのIAR Academy On Demand トレーニングコース(英語のみ)を用意しています。

IARシステムズがMCALを含むInfineon Traveo IIベースのスケーラブルな車載開発に対応
IARシステムズがMCALを含むInfineon Traveo IIベースのスケーラブルな車載開発に対応

   
IARシステムズとInfineon社とのパートナシップ締結により、第1、第2世代Traveo MCUデバイスを始め、Infineon社のFM MCUやPSoCファミリなど、さまざまなArm®ベースMCUに対応するスケーラブルな開発が実現します。車体エレクトロニクス用の32ビットTraveo II MCUは、強力なパフォーマンス、安全性、セキュリティ機能を提供します。AUTOSAR環境で豊富なオンチップ機能を使用可能にすることで、Infineon AUTOSAR MCAL (マイクロコントローラ抽象化レイヤ) がTraveo II MCUを補完します。
   
開発ツールチェーンIAR Embedded Workbench for Armは、CYT2BL、CYT2B6、CYT2B7、CYT2B9、CYT3BB、CYT4BB、CYT4BFなど、現在販売中のTraveo IIデバイスをすべてサポートしています。このツールチェーンは、高度な最適化を行うビルドツールを含むとともに、コード用およびデータ用の複合ブレークポイント、ランタイムスタック解析、コールスタックの可視化、コードカバレッジ解析、消費電力の統合モニタリングなどの高度なデバッグ機能を備えています。
   
コード解析ツールであるC-STATおよび C-RUNを使用することで、開発者はコード品質を完全に管理することができます。また、機能安全を必要とする企業向けには、IEC 61508、ISO 26262、IEC 62304、EN 50128、EN 50657、IEC 60730、ISO 13849、IEC 62061、IEC 61511、ISO 25119の要件に基づきTÜV SÜDによる認証を受けたIAR Embedded Workbench for Arm認証版を用意しています。継続的インテグレーションのワークフローや自動ビルド/自動テストプロセスを使用する企業向けには、Linuxベースのフレームワークに対応したIAR Embedded Workbenchビルドツールを使用可能なバージョンを用意しています。さらに、IARシステムズの定評ある技術サポート、トレーニング、フレキシブルなライセンス供与により、すべてのお客様が各々のニーズに合ったソリューションを見つけることができます。
   
Infineon社自動車部門の製品マーケティング担当シニアディレクタMathias Braeuer氏は、次のように述べています。
「車載業界では車体エレクトロニクスの新規開発に際し、デジタルソリューションを実装することで、OEMやTier1の問題を容易に解決できる場合がよくあります。この目的のために、MCALを備えたTraveo II MCUとIARシステムズのIAR Embedded Workbenchを組み合わせることで、強力で高品質の開発ツールチェーンが実現します。InfineonのArmベースMCUを使用することにより、デバッグタスクがどれほど小さくても複雑でも、さまざまなアプリケーションを容易に作成することができます」
   
IARシステムズでグローバル車載部門のディレクタを務める上村清史は、次のように述べています。
「車載用組込みシステムがますます複雑化するに伴い、MCUの性能を余すことなく活用でき、中小から大企業まで、その成功を支援する柔軟なソリューションを提供できる強力な開発ツールが求められています。IAR Embedded Workbench for Armは、1983年以来、世界中で数千人の開発者に採用され、実績を築いてきました。その広範な機能により、デザインにTraveo IIを導入することで、市場投入までの期間を短縮し、製品の品質と安全性を確保することが可能となります」
   
Infineon社のArm用MCU向けIARシステムズ製品の詳細については、www.iar.com/jp/infineonをご覧ください。