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ラティスセミコンダクターのLattice sensAIソリューション・スタック、スマート・エッジ・デバイスへのAI/MLモデル導入を簡素化

2021.5.31  6:07 pm

低消費電力プログラマブルデバイスで世界をリードするラティスセミコンダクターは、低消費電力Lattice FPGAを活用したAI/機械学習(ML)対応製品の迅速な開発に向けて、受賞実績のあるLattice sensAI™ソリューション・スタックを拡張したと発表しました。今回の拡張により、組み込みプロセッサ開発向けLattice Propel(TM)設計環境と、デバイス上での推論向けTensorFlow Lite深層学習フレームワークをサポートいたします。
新バージョンにはエンド・ツー・エンドのMLモデル・トレーニング、検証、コンパイルのためのLattice sensAI Studio設計環境が含まれています。sensAI 4.0により、開発者はシンプルなドラッグアンドドロップ・インタフェースを使用してRISC-VプロセッサとCNNアクセラレーション・エンジンを搭載したFPGAを設計し、消費電力に制約のあるエッジ・デバイス上でMLアプリケーションの迅速で容易な実装を実現できます。
   
さまざまな市場において、物体検知や分類などの製品で低消費電力AI/ML推論へのニーズが増大しています。AI/MLモデルは、セキュリティ/監視カメラ、産業用ロボット、消費者向けロボティクス/玩具など、エッジでの低消費電力動作を必要とするさまざまな製品に向けたトレーニングが可能です。Lattice sensAIソリューション・スタックにより、フレキシブルな低消費電力Lattice FPGA上で動作するAI/MLアプリケーションの迅速な開発が可能になります。
   
キヤノン株式会社 執行役員 イメージソリューション第一事業部長の甲谷 英人氏は「ラティスのエンベデッド・ビジョン向け低消費電力FPGAと、エッジAI/MLアプリケーション向けsensAIソリューション・スタックは、最先端インテリジェントIoTデバイスの迅速かつ効率的な市場投入を実現する上で不可欠です」と語っています。
   
ラティスのマーケティング・ディレクタ Hussein Osmanは、「TensorFlow Liteと新しいLattice sensAI Studioのサポートにより、バッテリ駆動型エッジ・デバイス上で動作可能なAI/MLアプリケーションの開発に、sensAIスタックを活用することが今まで以上に容易になりました」と述べています。

Lattice sensAIソリューション・スタック4.0で強化した機能:

  • TensorFlow Lite:AI/ML推論アプリケーションで消費電力低減とデータ・コプロセッシング性能向上を実現するフレームワークをサポート。TensorFlow LiteはArm® Cortex®-M4ベースMCU上での動作時と比較し、Lattice FPGA上で2~10倍の高速動作を実現
  • Lattice Propel:FPGAベース・プロセッサ・システムのハードウェア/ソフトウェア設計の開発、分析、コンパイル、デバッグのためにPropel環境のGUIとコマンドライン・ツールをサポート。FPGA設計経験の少ない開発者でも、使いやすいドラッグアンドドロップ・インタフェースを使用し、RISC-Vベースのコプロセッシングをサポートする低消費電力Lattice FPGA上でAI/MLアプリケーションの開発が可能
  • Lattice sensAI Studio:Lattice FPGA向けに最適化されたMLモデルのトレーニング、検証、コンパイルのためのGUIベース・ツール。MLモデル展開のための転移学習の活用を容易に
  • 性能の向上:sensAI 4.0はMLモデルの圧縮とプルーニングの進化により、QVGA解像度で60 FPS、VGA解像度で30 FPSの画像処理に対応可能

   
関連リンク
http://www.latticesemi.com/ja-JP/Solutions/Solutions/SolutionsDetails02/sensAI
http://www.latticesemi.com/ja-JP/Products/DesignSoftwareAndIP/FPGAandLDS/LatticePropel