SOLUTION
テレダイン・レクロイが最速かつ完全なDisplayPort 2.0物理層試験ソリューションを発表
2021.8.25 5:44 pm
BER試験(BERT)を自動化されたコンプライアンスと統合し、マルチレーンの20Gb/sビデオリンクの解析を追加
テレダイン・レクロイ(東京都府中市)は、先日発表した業界最先端のDisplayPort 2.0リンク層コンプライアンス試験ソリューションに加え、QualiPHY DisplayPort 2.0ソース/シンク・コンプライアンスおよびDisplayPort AUX DME(Decode, Measure & Eye Diagram)オシロスコープ・ソフトウェア・オプションを発表し、DisplayPort試験におけるリーダーシップをさらに強化しました。
バーチャルリアリティやPC用ディスプレイでは、最大16,000画素(16K)の高解像度化や、リフレッシュレートの高速化が求められており、CPUからディスプレイへのデータ転送の高速化が求められています。この高速リフレッシュレートを実現するために、DisplayPort 2.0は4レーンで最大20Gb/s(合計80Gb/s)の超高速ビットレートをサポートしています。これはDisplayPort 1.4の2倍以上のビットレートです。ビットレートが高くなると、複雑さが増し、結果として、すでに堅牢なコンプライアンス要件の試験時間がさらに長くなります。
テレダイン・レクロイのDisplayPort 2.0コンプライアンス・テスト・オプションは、DisplayPort 2.0試験の新たな課題に対応するために開発されたもので、物理層(PHY)コンプライアンスおよびデバッグのための最速かつ完全なソリューションです。LabMaster 10 Zi-Aオシロスコープと併用すると、マルチレーン解析機能によりソース(PC出力)試験時間を大幅に短縮します。LabMaster 10 Zi-Aでは、アンリツMP1900Aを用いて、シンク(ディスプレイ入力)でのストレス信号の校正とBERTを行います。
QualiPHY DisplayPort 2.0コンプライアンス試験ソフトウェアは、VESAR(Video Electronics Standards Association)のPHY Compliance Test Specification(CTS)で要求されるソースおよびシンク両方の手順を1つのソフトウェア・フレームワーク内で自動化し、試験時間をさらに短縮します。BERTとオシロスコープ解析の両方にマルチレーン解析と自動化されたソース/シンク手順を適用し、最速かつ最も完全なDisplayPort 2.0PHYコンプライアンス試験ソリューションが実現します。さらに、DisplayPort AUX DMEソフトウェアは、DisplayPort AUXチャンネルを独自に解析し、リンク層に起因するコンプライアンス問題を迅速にデバッグします。
「テレダイン・レクロイをはじめすとるVESAメンバー企業の努力のお陰で、DisplayPort2.0シリコンとデバイスの包括的なテストソリューションを提供することが可能となった」とDisplayPort規格およびコンプライアンスロゴプログラムを開発および管理するVESAのエグゼクティブディレクターであるBillLempesis氏は述べています。
・対応機種
DisplayPortコンプライアンス・テスト・オプション(製品コード:QPHY-DP20-SOURCE、QPHY-DP20-SINK、DPAUX DME)は、16GHz以上の帯域幅を持つLabMaster 10 Zi-AおよびWaveMaster/SDA 8 Zi-Bオシロスコープで使用できます。
詳しくは https://teledynelecroy.com/displayport-phy-test/ をご覧ください。