SOLUTION
イーソルと米国RTI、自動車および産業オートメーション業界向け共同ソリューションで業務提携
2021.8.31 4:25 pm
イーソルのリアルタイムOSとRTIの分散型ネットワークミドルウェアの組み合わせにより、高性能なマルチコアシステムの開発を大幅に効率化
イーソル株式会社(東京都中野区)とReal-Time Innovations(米国 カリフォルニア州)は、マルチコアシステム上で動作する自動車および産業用の高性能でセキュアな組込みアプリケーションの開発を効率化する共同ソリューションの提供で業務提携したことをお知らせします。
イーソルとRTIは、ともに各分野の先駆的存在です。イーソルはマルチコアをサポートする商用リアルタイムOSの世界初のベンダーであり、ArmマルチコアCPUを搭載した最初のチップに対応しました。
RTIは、分散型産業システム向けの主要なミドルウェアベンダーで、リアルタイムかつ信頼性の高いデータ伝送を実現するネットワークミドルウェアであるData Distribution Service™(DDS)の国際標準規格の基盤を開発しました。
今回の業務提携を通じて、イーソルのスケーラブルリアルタイムOSプラットフォームであるeMCOS®でRTI Connext® DDSが利用できるようになりました。これにより、Connected CarやIndustry 4.0 など最先端の組込みリアルタイムアプリケーション開発に必要不可欠な分散型ネットワーク機能が、eMCOSと共にすぐ使用可能な商用製品として開発者に提供されます。
eMCOSのマルチカーネルアーキテクチャとConnext DDSのデータ中心型のコネクティビティフレームワークの融合により、マルチコアハードウェア上で動作するリアルタイムOSで最小のマルチコアレイテンシが実現されます。また、自動運転車や産業用ロボットなどの複雑なマルチコアシステムの開発者に最高水準の効率性とセキュリティを提供します。
イーソル株式会社 常務取締役 上山伸幸のコメント
「効率性とセキュリティの面で、組込みシステムが直面している大きな課題に対応するには、独自のソリューションに加えて、オープンな規格を開発、使用して、将来の開発における問題にパートナーと共同で取り組む必要があります。我々は業界および開発者のために今後もeMCOSエコシステムの拡大に取り組んでいきます。」
RTI リージョナルマネージャー Kelvin Hor(ケルビン・ホル) のコメント
「産業用および自動車市場向けの次世代のアプリケーションを実現するためにイーソルと業務提携できることを嬉しく思っています。オープン規格と高性能なテクノロジーへの両社の取り組みにより、カスタムコード不要の実証済みの低レイテンシソフトウェアを開発者に提供できます。」
・Real-Time Innovations(RTI)について
Real-Time Innovations(RTI)は最大の自律システム向けソフトウェアフレームワーク企業です。RTI Connextは世界をリードする分散型インテリジェントシステム開発アーキテクチャです。ConnextはAIアルゴリズムをデバイスのリアルタイムネットワークと接続することで、独自の方法でデータを直接共有し、自律型システムを構築します。
RTIは量産システムのデプロイにおけるカスタマーサクセスの実現について世界最高の実績を誇ります。設計数は1,700を超え、RTIソフトウェアは250以上の自動運転車プログラムで動作し、北米最大の発電所の制御、米海軍軍艦における戦闘管理の調整、次世代医療用ロボットの駆動、空飛ぶ車の実現などに使用されるほか、病院や救急医療向けに年中無休でインテリジェンスを提供しています。RTIはよりスマートな世界の実現を支えています。
RTIは、Object Management Group®(OMG®)Data Distribution Service™(DDS)規格に準拠する製品のリーディングベンダーです。RTIは米国カリフォルニア州サニーベールに本社を置く非公開企業で、米国コロラド州、スペイン、シンガポールに支社があります。
https://www.rti.com/jp