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MicrochipがdsPIC®DSC、PIC18およびAVR®MCUを使ったASIL-B/Cアプリケーション向けISO 26262機能安全パッケージ発表

2021.10.22  4:49 pm

MicrochipがdsPIC(R)DSC、PIC18およびAVR(R)MCUを使ったASIL-B/Cアプリケーション向けISO 26262機能安全パッケージ発表

確実な動作とエンドユーザの保護が必須の車載アプリケーションにおいて、安全は最重要事項です。Microchip Technology Inc.(日本法人: 東京都港区浜松町)は本日、ISO 26262機能安全規格に準拠した製品開発を支援する、認証取得済み機能安全パッケージの提供を開始しました。Microchip社は、ASIL-B/C安全レベルを対象としたセーフティ クリティカルな設計と認証作業を容易にするdsPIC33C DSC(デジタルシグナル コントローラ)、PIC18およびAVR MCU(マイクロコントローラ)向けISO 26262機能安全パッケージを提供します。

dsPIC33C DSCの機能安全エコシステムには以下が含まれます。
  • 専用のハードウェア安全機能を備えたAEC-Q100 Grade 0認定済み機能安全対応dsPIC33C DSC
  • SGS TÜV Saar社認証済みASIL-B対応FMEDA(故障モード影響診断解析)レポートおよびFSM(機能安全マニュアル)
  • ASIL-C対応設計向けのTÜV Rheinland社認証済み機能安全診断ライブラリ
    機能安全対応設計に必要な手順を示す機能安全リファレンス アプリケーションとASIL-B/Cの準拠に必要な資料
  • 準拠と認証に役立つ各種機能安全解析レポートと認証レポート
PIC18およびAVR MCUの機能安全エコシステムには以下が含まれます。
  • AEC-Q100 Grade 1認定済み機能安全対応PIC18-Q84 MCU (CAN FDサポート)およびAVR DA MCU (LINインターフェイス内蔵)
  • どちらも静電容量式タッチセンシングをハードウェアでサポート
  • SGS TÜV Saar社認証済みASIL-B対応FMEDAレポートおよびFSM
  • 機能安全診断ライブラリ
  • 準拠と認証に役立つASIL-B対応証明書および認証レポート

ISO 26262機能安全に関するユーザの知識と経験の多寡に関わらず、Microchip社はコスト、リスク、開発期間を低減し、機能安全要件を満たした設計の認証に役立つソリューションを提供できます。以下に示す機能安全パッケージと、安全関連文書を備えたMicrochip社の開発ツールを使う事で、機能安全対応システムの開発が容易となります。

専門知識の多寡、評価および設計サイクルのステージに関わらずお客様を支援するため、Microchip社は3種類のISO 26262機能安全パッケージを提供します。
  • 機能安全ベーシック パッケージは、目標機能安全レベルの評価とセーフティ クリティカルな車載アプリケーションの設計を始めるための、ASIL-B対応認証済みFMEDAおよび安全マニュアル等の基本的なリソースを提供します。
  • 機能安全スタータ パッケージは、ASIL-B対応認証済みFMEDAおよび安全マニュアル、ISO 26262に準拠した開発プロセスの理解に役立つリファレンス アプリケーションとASIL-C準拠診断ライブラリ、準拠に必要なレポートを提供します。
  • 機能安全フルパッケージは、セーフティ クリティカルな車載アプリケーションの設計と認定を容易にするトータル ソリューションを提供します。フルパッケージには、スタータ パッケージの内容の他に、ASIL-C設計向けの認証済み診断ライブラリとそのソースコード、関連安全解析レポートが含まれます。

ツールの認定を容易にするため、Microchip社は機能安全パッケージの他にMPLAB(R)開発ツール エコシステム向けTÜV SÜD社認証済み設計ツールパッケージを提供しています。これには、TÜV SÜD社認証済みMPLAB XC機能安全コンパイラとその証明書、コンパイラ向け機能安全マニュアル(安全計画付き)、MPLAB X IDE(統合開発環境)、MPLAB Code Coverage、MPLAB開発エコシステムのプログラムに対するツールの分類および認定レポート一式が含まれます。Microchip社は機能安全対応のCAN FDおよびLINトランシーバや、機能安全対応DSCおよびMCUと組み合わせて幅広い車載アプリケーションに使える電圧監視用IC等のコンパニオン デバイスも提供しています。
    
「自動車の複雑化と電子化のレベルが上がるにつれ、車載設計における機能安全の要件はより厳格になりつつあります。安全アプリケーションを低リスク、低コスト、短期間で開発できるように、Microchip社は認証済み安全文書および診断セルフテスト ライブラリ、開発ツール、技術サポートを大幅に拡充しました」とMicrochip社MCU16部門副社長のJoe Thomsenは述べています。
「車載市場のキーサプライヤとして、弊社はお客様に競争優位性を提供する機能安全サポートの拡充を継続して行きます。」
     
「公認の機能安全認証機関としてTÜV Rheinland社は、品質と安全を守るISO 26262とIEC 61508に関連する独立した監査、検証、評価、認証サービスを提供しています」とTÜV Rheinland社機能安全およびサイバー セキュリティ認証機関部門長のThomas Steffens氏は述べています。
「ISO 26262に従った当社の認証プログラムに基づく当社の評価の結果として、Microchip社のdsPIC33C DSCシリーズの安全診断ライブラリがASIL-Cの要件に適合していることを認めます。同ライブラリはASIL-Cまでを対象とする車載用安全関連アプリケーションで使用可能です。」
     
・開発ツール
ISO 26262機能安全対応dsPIC33C DSC、PIC18およびAVR MCUはTÜV SÜD社認証済みMPLAB XC16およびXC8機能安全コンパイラ、SW006021-FS、MPLAB Code Coverageツール(SW006026-COV、MPLAB X IDE、MPLAB開発エコシステムのデバッガ/プログラマ、安全文書パッケージでサポートされています。
    
    
Microchip Technology社
http://www.microchip.com/