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ピカリング インターフェースがバッテリ・マネジメント・システム検証で電圧/電流リードバックの簡素化と精度向上を実現する新PXIマルチセル・バッテリ・シミュレータ・モジュールを発表
2021.10.29 5:55 pm
「41-752A」「43-752A」モデル、EVバッテリ・スタックなどの車載/航空宇宙アプリケーションに最適
電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーション・ソリューションのリーディング・サプライヤであるピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は、バッテリ・マネジメント・システム(BMS)テスト・アプリケーションの電気自動車(EV)バッテリ・スタック・エミュレーションに最適な、新バッテリ・シミュレータ・モジュール・ファミリを発表しました。新製品の「41-752A(PXI)」「43-752A(PXIe)」モジュールはプログラムにより、あるいはピカリングのソフト・パネル・コントロールを使用し、直接的な電圧/電流リードバックを可能にします。各セル・シミュレータは精度が高く、規定誤差は1Vから7Vの範囲で±5mVとなっています。
新バッテリ・シミュレータ・モジュールはEV、車載、航空宇宙、エネルギー貯蔵、電動航空機アプリケーションをターゲットとしており、必要なPXIスロットは1個です。各モジュールに2個、4個、6個のバッテリ・セル・シミュレータのバージョンが用意されており、バッテリ・セル・シミュレータはグラウンドからの完全絶縁と相互の完全絶縁により、スタック・アーキテクチャでのバッテリ・シミュレーションのための直列接続を容易にします。モジュールは750V絶縁バリアにより、クルマの駆動に一般的に使用されている低消費電力バッテリ・スタックのシミュレーションへの使用が可能です。バッテリ充電エミュレーションは最大100mAに対応します。
各セルは独立した電源/センサ接続を提供し、シミュレータによる遠隔負荷のセンシングと配線損失の補正を可能にします。バッテリ・シミュレータはダイナミック負荷に応答し、負荷でのローカル・デカップリング・コンデンサの必要性を最小に抑えます。また、モジュールは負荷での電圧(センサ・ライン経由)と各セルの出力電流を独立して読み取ることができます。I/Vリードバックが提供されると、ドライバはフィードバック・システムを通じたモジュールの出力電圧の自動調整が可能になり、精度向上を実現します。
ピカリング インターフェースのシミュレーション・プロダクト・マネージャのポール・ボビントンは「EVの普及と、他のアプリケーションへのバッテリ・スタックの採用が増加する中で、バッテリ・マネジメント・システム(BMS)のテスト/検証の効率向上が大きな課題の1つになっています。従来、テスト・エンジニアは電圧/電流リードバック実現のために、シミュレーション・モジュールを別のDMMに接続する必要がありました。私たちの新モジュールはこれを不要にし、使いやすさと精度を向上します。
『41-752A』『43-752A』モジュールは、PXI/PXIeプラットフォームのモジュール方式とスケーラビリティのメリットを提供します。これらのモジュールは高電圧スイッチング、障害挿入、熱電対シミュレーション、RTDシミュレーションなどのピカリングの他のPXIスイッチ/シミュレーション・モジュールとの組み合わせが可能です。また、CANbusインターフェースなどの他のベンダーのPXIモジュールとの組み合わせも可能で、完全にフレキシブルなBMSテスト・システムを開発できます」と述べています。
ピカリングは自社製品すべてを対象に広範なソフトウェア・サポートを提供しています。このサポートにより、ユーザーは選択した他のオペレーティング・システムやプログラミング言語(C/C++、.NET、Python、LabVIEW/LabWindows、MATLABなど)を使用してアプリケーションを設計し、既存や新規のシステムへのシームレスな統合を実現できます。ユーザーはMicrosoftがサポートするすべてのWindowsバージョン、すべての一般的なLinuxのほか、Veristand、LabVIEW RT、QNXなどの他のHardware-In-the-Loop(HIL)オペレーティング・システムから選択できます。
「41-752A(PXI)」「43-752A(PXIe)」モジュール
https://www.pickeringtest.com/ja-jp/product/41-752A-001-battery-simulator-module-6channel