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MediaTekがフラッグシップ8K 120Hz TV向けのPentonicスマートTVファミリー Pentonic 2000発表
2021.11.22 4:54 pm
強力なAIエンジン、MEMC、VVCデコーディング、ピクチャーインピクチャー技術を統合したオールインワンフラッグシップチップ
MediaTekは本日、次世代のフラッグシップ8K TVを牽引する新しいPentonicスマートTVファミリーの「Pentonic 2000」を発表しました。MediaTek PentonicスマートTVシリーズは、ディスプレイ、オーディオ、AI、ブロードキャスト、コネクティビティにおけるMediaTekの革新的な技術をベースにして構築されています。現在、MediaTekの技術は世界市場で20億台以上のテレビに搭載されています。
MediaTekのコーポレートバイスプレジデント兼スマートホームビジネスグループ部門ジェネラルマネージャーであるDr. Mike Changは以下のように述べています。
「MediaTekは、過去20年間にわたってマルチメディアの専門知識を蓄積しており、今ではスマートTV向けチップセットのNo.1プロバイダとなっています。Pentonicブランドの導入は、スマートTV市場におけるイノベーションの限界を押し上げることに注力している当社の伝統を引き継ぐものです。新しいPentonic 2000チップは、最新のディスプレイやオーディオ技術から、超高速リフレッシュレート、強力なAI機能、ピクチャーインピクチャーストリーミングなどに至るまで、ユーザーが求めるすべてのフラッグシップ機能を備えて設計されています。」
Pentonic 2000は、TSMCのN7(7nmクラス)プロセスを用いて製造された世界初の商用TVチップであり、比類のない性能と電力効率を実現しています。このオールインワンチップは、8K 120Hzディスプレイに対応し、ゲーム用のPCハードウェアや第9世代のコンソール向けの144Hzにも対応可能です。Pentonic 2000は、8K 120Hz MEMCエンジンを搭載した初めてのチップです。このチップに内蔵された高性能なMediaTek APU(AIプロセッサー)は、MediaTekの新しい8K AI-Super Resolution技術を強化し、リアルタイムに画像補正を行いながら、低解像度のコンテンツをディスプレイのネイティブ解像度までインテリジェントにアップスケールします。
MediaTekのIntelligent View技術により、このチップは複数のピクチャーインピクチャー(PiP)またはピクチャーバイピクチャー(PbP)画面に対応し、大型の8K解像度ディスプレイで、さまざまなメディアソースのディスプレイウォールを表示することができます。これによりユーザーは複数のアプリケーションを開いて、異なるソースから同時にストリーミングすることができます。さらに、MediaTekのIntelligent Viewは、ウィンドウのサイズやディスプレイのレイアウトが変わっても、各ウィンドウ内の映像をシームレスに表示し続けるだけでなく、各ウィンドウに同じレベルの画質を提供して、最高の視聴体験を提供します。
このチップの内部には、テレビ業界最速のCPUとGPUが搭載されており、超ワイドメモリバスと超高速UFS 3.1ストレージによって強化されています。デバイスメーカーは、MediaTek Wi-Fi 6Eや、さらには5Gセルラーモデムを使用することで、8Kストリーミングメディア、あるいは複数のストリーミングソースを同時に表示するための最速のワイヤレスインターネット接続を提供することができます。
Pentonic 2000は、Versatile Video Coding(VVC) H.266メディアに対応した初の商用8K TVチップであり、今日のストリーミング時代に不可欠な圧縮効率向上を実現しています。Pentonic 2000は、Dolbyの最新のイメージング技術とオーディオ技術に対応しており、Dolby VisionとおよびDolby Atmosで極上技術に対応することで最高のシネマティックエクスペリエンスを提供します。さらに、ストリーミングサービス用のAV1と、最新のATSC 3.0を含むグローバルのテレビ放送規格をサポートしています。
新しいMediaTek Pentonic 2000は、2022年に世界市場で発売が予定されている次世代のフラッグシップ8K TVに搭載予定です。
MediaTekのPentonicスマートTVシリーズの詳細
https://www.mediatek.jp/products/entertainment/digital-tv