SOLUTION
STマイクロエレクトロニクスがG3-PLC Hybrid通信チップセットのFCC認証によりスマート・メータ・アプリケーションの接続を拡張
2021.12.8 12:44 pm
STマイクロエレクトロニクスは、G3-PLC(電力線通信) Hybrid通信チップセット「ST8500/STLD1」がCENELEC-A 9kHz〜95kHz欧州バンド、およびUS FCC(米国連邦通信委員会)10kHz〜490kHzバンド・プランに対応したことを発表しました。これにより、データ・レートの高速化、設計の柔軟性の向上、各国の規制に従った最終製品の認証簡略化に貢献します。
G3-PLC Hybridプロファイルでは、IoT機器が電力線または無線通信を自律的かつ動的に選択することができるため、信頼性に優れた接続と最適な性能を実現することができます。ST8500/STLD1は、信頼性の高い長距離無線通信用のRFメッシュに対応したPLCモデム・システム・オン・チップ(SoC)「ST8500」、デュアル・ライン・ドライバ「STLD1」、および低消費電力のSub-GHz無線トランシーバ「S2-LP」で構成されています。
電気 / ガス / 水道用スマート・メータ、環境モニタ、照明制御に加え、スマート・シティやインフラ、スマート・ビルディング、ファクトリ・オートメーションで使用されるリモート・センサ向けに、堅牢かつ信頼性に優れた通信を実現します。
STは、G3-PLC Hybridプロファイルを活用した電力線 / 無線通信対応のIoT機器開発をサポートするため、評価キット「EVLKST8500GH868」(868MHz)および「EVLKST8500GH915」(915MHz)を含む開発エコシステムを提供しています。
これらのキットには、ST8500、S2-LP、およびホスト・マイクロコントローラ(マイコン)となる「STM32G070RB*」を搭載した開発ボードが含まれており、1つのIoT機器を構築することができます。STM32 Nucleo機能拡張ボードを使用して、独自機能を追加することも可能です。
また、STのG3-PLC Hybrid通信スタックや、プロトコル・エンジンおよびリアルタイム・エンジンのモデム・ファームウェア・イメージを含むソフトウェア・フレームワーク「STSW-ST8500GH」も提供されています。さらに、アプリケーション・ファームウェアの開発・統合を迅速に行うことができるマイコンの初期化コード自動生成ツール「STM32CubeMX」をベースとしたフレームワークも提供されています。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
https://www.st.com/ja/interfaces-and-transceivers/power-line-transceivers.html?sc=powerline