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アンビックがシンガポールのTraceTogether™トークンを実現、COVID-19の感染拡大対策に貢献

2021.12.8  2:35 pm

アンビックがシンガポールのTraceTogether™トークンを実現、COVID-19の感染拡大対策に貢献

Excelpoint社との提携によりシンガポールのパンデミック対策をサポートする重要な部品を提供、投資会社EDBIの強力な支援を受けAPACの拠点をシンガポールに構築

超低電力のマイクロコントローラ(MCU)、システムオンチップ(SoC)、リアルタイムクロック(RTC)のテクノロジーリーダー、アンビック(Ambiq、本社: 米テキサス州オースティン)は、高品質な部品と工学設計サービスをアジア全域に提供する大手電子部品商社のExcelpoint社、TraceTogetherトークンを提供するIoTソリューションの開発・供給に特化したシンガポールのiWOW社、およびンガポールを拠点とするグローバル投資会社であるEDBI社との提携関係の継続を発表しました。EDBIは、2018年のアンビックのSeries E資金調達を主導し、アンビックのアジア市場拡大計画、とりわけシンガポールにおけるAPAC拠点構築を強力な支援者としてサポートしてきました。
      
シンガポールは、COVID-19対策として、コミュニティ内の接触者追跡のためのTraceTogetherプログラムを開発しました。継続的にCOVID-19を抑制するためには、迅速かつ広範な検査とワクチン接種に加え、積極的な接触者追跡が重要であると考えられています。Ambiq Apollo3 Blueマイクロコントローラー(MCU)を搭載したTraceTogetherトークンは、Bluetooth信号によって近くにいる人を追跡する物理的デバイスです。高精度で安全性が高く、小型のフォームファクターを特徴とするApollo3 Blueは、バッテリー寿命を縮めることなく性能を発揮し、TraceTogetherトークンは再充電なしで4~6か月動作できます。
     
Excelpointとの有益なパートナーシップの下でTraceTogetherトークンを提供できたことは、アンビックにとって重要なマイルストーンになりました。また、アンビックは昨年、EDBIの多大な支援を受けてシンガポールに5つ目の研究拠点を設立し、この地域での拡大を続けています。シンガポールは、ASEAN地域での継続的な成長を推進する上で、重要な位置づけにあります。アンビックが世界規模で事業を多角的し、展開していく中で、シンガポールへのコミットメントと投資は将来の成功を確実にするために不可欠です。
      
アンビックの会長兼CEO、江坂文秀は次のように述べています。
「世界的なパンデミックがもたらす不安定な状況の中で、私たちはワクチン接種の進展する間も油断することはできません。当社とEDBI、Excelpoint、そしてiWOWとの協力体制が、シンガポールのTraceTogetherトークンに結実していることを誇りに思います」
      
シンガポールの全居住者に無料で提供されるTraceTogetherトークンは、近接データをBluetooth技術によって取得し、デバイス本体のみに保存します。トークンは、保存されているデータを25日後に自動的に削除します。またGPS/位置情報データは取得しません。
       
ユーザーまたはユーザーとの接触者がCOVID-19の検査で陽性と判定された場合には、保健省がユーザーに対して、接触者追跡のためにデータをアップロードするように要請します。詳細については、https://support.tracetogether.gov.sg/hc/en-sgをご覧ください。
         
・EDBI社のコメント
EDBIのCEO兼プレジデント、Chu Swee氏は次のように述べています。
「EDBIとアンビックの長年にわたる深い協力関係が、シンガポールのCOVID-19対策の代名詞ともいえる、TraceTogetherトークン・プロジェクトへの重要な支援につながりました。シンガポールの研究拠点とアジア太平洋地域の拠点をベースに事業拡大を加速しているアンビックと緊密なパートナーであることを誇りに思います」
      
・Excelpoint社のコメント
Excelpointの会長兼グループCEO、Albert Phuay Yong Hen氏は、次のように述べています。
「Excelpointは、アンビック社とのパートナーシップの下でAmbiq Apollo3 Blue MCUの搭載されたシンガポールの TraceTogetherトークンを支援・配布し、COVID-19のまん延防止に貢献できることを誇りに思います。当社はトータルなソリューションプロバイダーとして、公共部門と民間企業の両方を対象とする広範な販売ネットワークを持っていますが、このパートナーシップは、需要創出と技術的な専門性という当社の強みを十分に活かせるものです。アンビック社のテクノロジーの先進性を考えると、将来的な展望も大きく広がっています。アンビック社は、ExcelpointのPlanetSpark Innovation Centreにおける重要なエコシステムパートナーですが、今後その関係をさらに強固にしていきます。世界の現状の中でさまざまな市場に対するリーチを深めていくうえで、このような協力体制には非常に意義があると考えます」
      
・iWOWのコメント
iWOWのIoT担当シニアバイスプレジデント、Jer Yaw CHEN氏は次のように述べています。
「iWOWはSIIX Singapore Pte Ltdとのコンソーシアムに基づき、ExcelpointがサポートするAmbiq Apollo3 Blue MCUを組み込んだ、TraceTogetherトークンの開発、製造、配布を行っています。共に協力して、電力消費、RFのパフォーマンス、セキュリティ、高容量に対する要求の厳しい市場に向けて、ソリューションを提供することができました。今回のプロジェクトでは、iWOWのワイヤレス製品の開発における広範な実績と深い専門知識を活かし、シンガポールのCOVID-19接触者追跡の取り組みに貢献することができました。アンビック社とExcelpoint社のサポートは貴重なものであり、このパートナーシップによる成功には大きな意義があると考えています。今後より一層の協力関係を築いていくことができると確信しています」
     
     
Excelpoint Technology Ltd.について
Excelpoint Technology Ltd.および関連会社は、アジア太平洋地域をリードするB2Bプラットフォームとして、OEM(相手先ブランド製造業者)、ODM(相手先ブランド設計製造業者)、EMS(電子機器受託製造サービス)向けに、高品質の電子部品、エンジニアリングデザインサービス、サプライチェーンマネジメントを提供しています。Excelpoint Technology Ltd.は、グローバルなサプライチェーン企業のためのオンラインコミュニティであるEBNに、2017年度Top 25 Global Electronics Distributorsの1社に選出されました。
Excelpointは関連企業とともに、顧客の製品とソリューションを補完する革新的なソリューションを生み出しています。また、顧客の業務効率とコスト競争力の改善を目標に、専任の技術者チームが主導する研究開発センターをシンガポールと中国に設立しました。
1987年に創業したExcelpointはシンガポールに本社があり、さまざまな国籍と文化的背景を持った650人を超える従業員とともに、アジア太平洋地域の10か国以上で事業を展開しています。
www.excelpoint.com
      
iWOW Technology Pte Ltdについて
iWOW Technology Pte Ltdはトップクラスのワイヤレス技術製品開発企業であり、またエンドツーエンドのIoTシステムプロバイダーとして、1999年の創業以来、革新的なソリューションを生み出しています。広範な分野のワイヤレス技術(Cellular WAN、LPWAN、BT、NFCなど)に精通したiWOWは、スマートシティ、公衆衛生、高齢化社会、サステナビリティにフォーカスした、サービスとしてのソリューションを提供しています。
     
EDBIについて
1991年創業のEDBIは、シンガポールに本拠を置く世界的な投資会社です。情報通信技術(ICT)、新興技術(ET)、ヘルスケア(HC)から、シンガポールの戦略的産業における前途有望な中小企業まで、厳選された成長性の高いテクノロジー分野に投資しています。EDBIは価値創造型の投資会社として、広範なネットワーク、リソース、専門知識を活用しつつ、企業の野心的な目標達成を支援しています。EDBIは、シンガポールからアジア全域、さらに世界への展開を目指す企業を支援します。
https://www.edbi.com/
      
アンビックについて
アンビックは2010年の創立以来、バッテリー駆動のIoTエンドポイントデバイス向けに最もエネルギー効率の高い半導体ソリューションを開発することで、インテリジェンスをあらゆる場所に配置するという唯一のミッションを掲げています。アンビックは、世界中の大手メーカーが、バッテリーで数日、数ヶ月、時には数年にわたって動作し、さらにはエネルギーを取り入れることでバッテリーを完全になくすことができる製品の開発を支援してきました。アンビックが特許を取得したSPOT™(Subthreshold Power Optimized Technology)プラットフォームは、これまでにないエネルギーレベルで計算能力の大幅な向上を可能にし、IoTエンドポイントデバイスに革命をもたらしました。私たちの目標は、アンビックの高度な超低消費電力マイクロコントローラ(MCU)およびシステムオンチップ(SoC)ソリューションを使用して、モバイルおよびポータブルデバイスにおいて、これまでにない場所に人工知能(AI)をもたらすことです。2020年末までに1億台以上の出荷を目指し、近い将来、1,000億台のIoTエンドポイントデバイスを実現するために、注力しています。
www.ambiq.com