SOLUTION
ピカリング インターフェースがフレキシビリティと高い性能を提供する新しい単一スロットPXI / PXIe 1000Base-T1障害挿入モジュール発表
2022.2.15 5:37 pm
帯域幅1.6GHzと700MHzで200V / 0.8Aにスイッチング
電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーション・ソリューションのリーディング・サプライヤであるピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は、1000Base-T1 PXI / PXIe障害挿入スイッチング・モジュールを発表し、対応プロトコルをさらに拡充しました。
新製品の「40/42-203」「40/42-204」単一スロット・モジュールは小型で性能が高く、それぞれ1.6GHzと700MHzの差動帯域幅(代表値)で200V / 0.8Aへのスイッチングを提供します。両製品とも、1000Base-T1仕様に適切なオーバーヘッドを提供します。新モジュールはシャーシ選択でフレキシビリティを実現するPXIまたはPXIe制御インターフェースを採用しています。
新1000Base-T1障害挿入モジュールは、さまざまなチャネル数と2本のフォルト・バスが用意されています。「40-203」(PXI)と「42-203」(PXIe)は2線接続の最大6チャネルで障害挿入を、デュアル・マルチプレクサ「40-204」(PXI)と42-204(PXIe)は2線接続の1チャネルまたは2チャネルで障害挿入を可能にします。両モデルとも、100Ωの制御伝送ライン・インピーダンス・シグナルパスを提供します。「40/42-203」は高周波数アプリケーション向けに設計された高品質リードリレーを採用し、「40/42-204」は高品質の電気機械式(EMR)信号リレーをベースとしており、両ファミリとも長寿命を提供します。
両ファミリとも、小型テスト・アプリケーション向けにフレキシビリティを実現する一部実装オプションを提供し、「40/42-203」は3チャネル、「40/42-204」はシングル・チャネルを利用できます。テスト要件が増加した場合、完全実装モジュールは同じ1個のシャーシ・スロット・フットプリントでチャネル数をそれぞれ6チャネルと2チャネルに倍増させて対応します。いずれのファミリもMMCXコネクタ・インターフェ-スを使用し、差動ではないが同じパネル・エリアでのチャネル数の増加を可能にします。
ピカリング インターフェースのスイッチング・プロダクト・マネージャーのスティーブ・エドワーズは「1000Base-T1は当初、高いデータレートに対応可能で重量を最小に抑えたシングル差動ペア・ケーブルを必要とする最新自動車用として車載市場向けに開発されました。この規格は産業用制御/ビル・インフラ・イーサネット装置にも採用されてきました。障害挿入により、ユーザーは差動ペアごとに一方または両方の導体のケーブル破損をシミュレーションできます。さらに、2本のフォルト・バス接続により、グラウンドやバッテリなどのパワー・レールのアプリケーションや、差動ペアへの他の信号や短絡条件の注入も可能になります。
『40/42-204』モジュールはピカリングの障害挿入製品で新機能を実現しており、テスト装置の外部要素への、または外部要素からの差動ペアのルーティングが可能です。ターゲットの産業が広範なことから、私たちはこれらの障害挿入製品がさまざまな自動試験装置(ATE)システムの多数のアプリケーションで使用されると信じています」と語りました。
1000Base-T1アプリケーション向けコネクタ・システムのベンダーが多数あり、業界には標準となる特定のシリーズが存在しません。こうした理由から、お客様は自身にとって望ましいコネクタ製品を推奨でき、ピカリング・グループのコネクタ部門のピカリング コネクトはカスタム・アダプタを製造し、モジュール・フロント・パネルMMCXコネクタから、モジュール・コネクタ向けに必要な1000Base-T1コネクタ・インターフェースや標準アクセサリへ転換することが可能です。新製品の障害挿入モジュールは、ピカリングの標準3年保証の対象となっています。
ピカリング インターフェース
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