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拠点なしでグローバル組織に進化も。Globalization Partnersが日本企業の支援強化へ

2022.3.28  7:27 pm

拠点なしでグローバル組織に進化も。Globalization Partnersが日本企業の支援強化へ

AI自動化プラットフォームでグローバル雇用代行業界をリードするGlobalization Partners(グローバリゼーションパートナーズ、本社・米国マサチューセッツ州)が、日本企業のグローバル展開を支援する取り組みを強化する。支店や現地法人を設立することなく、世界中のどこからでもスムーズな人材雇用を可能にするグローバル雇用プラットフォームを持つ。業界最大の世界187ヵ国以上に在籍する経験豊富なグローバル人事専門家チームに連携でき、グローバル展開における成長の加速化、グローバル人材へのアクセス拡充、リスクの最小化が可能になる。
       
2012年に創設された米国スタートアップ企業で、最高経営責任者(CEO)兼創業者であるニコール・シャヒン氏は、ゴールドマン・サックスによる“2021年度の最も魅力的な起業家100人”の1人にも選出されている。
      
そのシャヒン氏は今回の展開について次のようにコメントしている。
「クラス最高のテクノロジーとAI、事業を展開している各地域の慣習、規制、法的要件を熟知した人事、法務、カスタマーサービスの専門家からなるグローバルチームとの組み合わせによって、最も包括的で地域や業界のコンプライアンスに準拠したグローバル雇用ソリューションを提供しています。日本市場での取り組み強化を通じて、さらに多くの日本企業のグローバル展開をサポートさせていただく機会を楽しみにしています」
         
強化する日本市場に向けては、「日本企業が新規市場への国際展開を推進できるよう、また国際的なグローバル企業が容易に現地の人材を雇用し日本市場に進出できるよう、日本チームの拡張をはじめとした大規模な投資を予定しています」(アジア太平洋地域(APAC)担当ゼネラルマネージャー チャールズ・ファーガソン氏)とする。
        
同時に、同社の広範な求人パートナー企業ネットワークを活用し、優秀な人材紹介スペシャリストを紹介する独自開発のAI主導型プラットフォーム「G-P Recruit」の提供を開始している。採用地域、業種、職務分野、専門性や職歴といった条件を独自に組み合わせ、自社のニーズに最適な人材を見つけることができるという。

ファブレスにも似た新たなグローバル組織化も可能に

拠点なしでグローバル組織に進化も。Globalization Partnersが日本企業の支援強化へ

Society5.0の実現に向けてDX推進の潮流の真っただ中で、川下企業では開発の内製(インハウス)化が進んでいる。受託型企業は、自社製品・サービス開発への転換も迫られる。またESG投資、SDGsへの取組みが重視されるなど、どの企業も新しいビジネスモデルへの変革が求められている。
       
いずれにしろ経験値を備えた人材の確保がカギを握るといえるが、総体的な人材不足が叫ばれるなかで、そうした人材を確保することは非常に難しくなってきている。海外拠点でのシステム導入やオフショア開発がこれまで以上に注目されてもいるが、価格や技術力で優位に立つメリットは大きいものの、COVID-19によるパンデミックや不安定な世界情勢など先行きの不透明さから、これまで以上のリスクが考えられる。
        
そうした観点からとらえると、Globalization Partnersのサポートは有効だといえる。
製造分野では、メーカーが工場を持たずに生産をアウトソースする“ファブレス”というビジネスモデルがあるが、海外拠点を持つことなく世界中どこからでも人材雇用が可能になるという“人材ファースト”な点で、ファブレスにも似た経営モデルが考えられてくるわけだ。
         
「顧客満足度98%以上、従業員満足度100%を維持している」という同社顧客対応チームによる24時間体制のサポート力も魅力的。
グローバル化を強化するなら、ぜひ知っておきたい企業だろう。

(樋口泰光)

Globalization Partners
globalization-partners.com