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STマイクロエレクトロニクスとSEONG JI INDUSTRIAL、STM32ワイヤレス・マイコンを搭載した新しいLPWAモジュールを発表
2022.4.8 2:52 pm
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクスと、最先端のワイヤレス通信モジュールの世界的なワン・ストップ・サプライヤであるSEONG JI INDUSTRIAL(SeongJi)は、SigfoxおよびLoRa(R)に対応した世界初のシステム・オン・チップ(SoC)として提供されているワイヤレス・マイコン「STM32WLシリーズ」を搭載した、Sub-GHz無線ベースの低消費電力広域ネットワーク(LPWAN)モジュール「LSMシリーズ」を発表しました。
STのSTM32WLワイヤレス・マイコンが搭載されたSeongJiの「LSM100A」、「LSM110A」、および「LSM200A」は、小型・低消費電力でコスト・パフォーマンスに優れ、幅広い産業機器およびコンスーマ機器においてSub-GHz無線通信を最適化します。これらの製品は、SigfoxおよびLoRa LPWAN技術をサポートしています。
LSM100AはRC1 / RC3 / RC5 / RC6 / RC7のSigfox周波数帯域、LSM110AはRC2およびRC4帯域向けの製品で、LSM200AはSigfox Monarch機能に対応しています。また、これらのモジュールにはAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)に対応した品種も用意されており、顧客のファームウェアをモジュール内に統合可能です。
LSM100AおよびLSM110Aは、基板に簡単にハンダ付けできる端面スルー・ホール・タイプのパッケージ(14.0 x 15.0 x2.8mm)で提供されます。また、両製品はピン配置互換性があるため、アプリケーションに応じて簡単に置き換えることができます。
LoRa通信については、LSM100Aは863〜923MHz、LSM110Aは902〜928MHz、LSM200Aは863〜928MHzの周波数帯域で動作します。すべてのモジュールがLoRaWANおよびピア・ツー・ピア(P2P)通信に対応しており、Sigfox Verified、LoRaWAN、CEおよびFCC認証を取得済みです。
Seong Ji Industrial Co., LtdのバイスプレジデントであるJinDuk Kimは、次のようにコメントしています。
「IoT分野が急速に成長する中、超低消費電力かつコスト・パフォーマンスに優れ、SigfoxとLoRaの両方をサポートするSTM32WLマイコンは、当社にとって最適なソリューションであると判断しました。最先端のワイヤレス通信モジュールの世界的サプライヤとして、STM32WLマイコンを搭載した新しいモジュールは、低消費電力、小型、低コストが重要なLPWA市場において、画期的な製品であると信じています。」
STのアジア・パシフィック地区バイスプレジデントで、マイクロコントローラ & デジタル製品事業部のマーケティング / アプリケーション、IoT / AIコンピテンス・センターおよびデジタル・マーケティングを統括するArnaud Julienneは、次のようにコメントしています。「SeongJiは、LPWA分野においてモジュールを提供する重要なサプライヤです。STとSeongJiが協力して開発した新しいLPWAモジュール・シリーズにより、複数の変調方式、デュアル・パワー・アンプ、広周波数帯域といったSTM32WLマイコンの強力な機能を活用して、LoRaおよびSigfoxの両方に対応したモジュールを世界各地のさまざまな市場に提供します。」
SEONG JI INDUSTRIALについて
1985年に設立されたSeong Ji Industrial Co., Ltd.は、IoTモジュールの研究開発から製造、ハーネス、ケーブル、モバイル・アクセサリなどの生産を担う世界的なワン・ストップ・サプライヤとして成長してきました。同社は、IoTやLPWA(Sigfox / LoRa)モジュールだけでなく、トラッカ機器も世界各地に提供しています。モジュール事業だけでなく、OEM/ODMビジネスにも対応しており、コスト・パフォーマンスに優れた高品質のサービスを提供することで世界中のお客様のビジネスに貢献しています。私たちは、明日へとつながる無限の可能性を持つ強力なパートナーとして、常にお客様とともに取り組んでいます。
http://www.seongji.co.kr/
STマイクロエレクトロニクス
https://www.st.com