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キーサイトとNTTドコモが「オープンRANエコシステム」構築推進に向け協業

2022.4.21  3:13 pm

オープンスタンダードなインタフェースに構築されたマルチベンダーの5Gネットワーク展開を加速

キーサイト・テクノロジーズ・インク(米国カリフォルニア州サンタローザ、日本法人:キーサイト・テクノロジー株式会社)は、日本最大の移動通信会社である株式会社NTTドコモと「オープンRANエコシステム」に関する覚書(MoU)を締結したと発表しました。これにより、オープンかつ標準化したインタフェースで構築されたさまざまなベンダーの5Gネットワークの開発と展開を支援し、オープンな無線アクセスネットワーク(RAN)エコシステムの構築を推進していきます。
      
キーサイトのオープン無線アクセスネットワークアーキテクチャー(KORA:Keysight Open RAN Architect )は、革新的かつ便利でセキュアなモバイルサービスを提供するNTT ドコモが、仮想RAN(vRAN)検証環境で5G オープンRANエコシステムのオープンラボを構築することを可能にしました。5G オープンRANエコシステムのオープンラボは、仮想化基地局(vRAN)の検証環境として海外通信キャリアに広く利用いただける機会を提供します。KORAは、初期の設計および開発から製品の検証と展開にいたるまで、お客様がワークフロー全体を効果的に対処できる、拡張性に優れ包括的なソフトウェア主導型ソリューションファミリーです。
        
キーサイトの5G edge to core industry groupのバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるKalyan Sundharは次のように述べています。
「キーサイトは、業界が次世代のモバイル通信の基盤ブロックを構築する早期段階である2015年にNTTドコモと強固な協力関係を確立しました。5G オープンRANエコシステムを確立することは、O-RAN規格の成功に不可欠です。O-RAN仕様では、異なるユースケース要件に対応するオペレーターのロールアウト計画をサポートする多様なベンダーのインフラストラクチャを導入することが可能になるからです。」
       
両社は、2018年に設立され世界で300社以上をサポートするO-RAN Allianceに積極的に貢献しています。キーサイトは、オープンインタフェース、クラウド、トランスポート、セキュリティ、エンドツーエンドのテストおよび統合に関する主要な技術およびテスト仕様の開発を推進し、O-RAN仕様の優先順位を決定する委員会の共同議長を務めています。
         
NTTドコモの無線アクセス開発部部長である安部田貞行氏は、次のように述べています。
「NTTドコモは、5G オープンRANエコシステムを通じて、オープンかつ仮想化されたRANを世界の通信事業者に提供することに尽力しています。キーサイトは、これまで5G開発における性能評価や相互接続検証に大きく貢献しており、オープンRANのさらなる普及に向けた弊社の活動を加速化していただけると期待しています。」
       
KORAを使用することで、RANのエッジからクラウドまで、また、初期のプリシリコン開発からシステム統合まで、エンドツーエンドのテストを実行できます。エコシステム全体のRANのさまざまなコンポーネントのベンダー、ハイパースケーラー、オープンテスト&インテグレーションセンター(OTIC)、モバイルオペレーターは、KORAを活用して望ましいレベルの性能、サービス品質、相互運用性、セキュリティ、最新仕様への準拠を確認することができます。
         
この協業には、無線リソース管理を改善し、ネットワーク機能仮想化(NFV)、マルチアクセス・エッジ・コンピューティング(MEC)、人工知能(AI)、機械学習(ML)技術の使用を簡素化するRAN インテリジェントコントローラー(RIC)の技術開発が含まれています。キーサイトの RICtestは、数千ユーザーのO-RANネットワーク構成要素のシミュレーションを可能にし、準リアルタイムおよび非リアルタイムのRIC動作の検証を効率的に行うことができます。
        
キーサイト・テクノロジー
www.keysight.co.jp