SOLUTION
キーサイトが広帯域マルチチャネルミリ波アプリケーション向けの高性能ベクトル信号発生器を発表
2022.4.27 3:19 pm
VXG信号発生器は、5Gおよび6Gの研究、衛星通信、レーダーソリューションに対応
キーサイト・テクノロジーズ・インク(米国カリフォルニア州サンタローザ、日本法人:キーサイト・テクノロジー株式会社)は、最大5 GHzの RF帯域幅と高い信号純度を1台で提供する、最大周波数54 GHzの新しい4チャネルベクトル信号発生器を発表しました。
キーサイトの新しいM9484C VXGベクトル信号発生器はリアルタイム機能を備え、当社のVXGシリーズのポートフォリオを拡張し、要求の厳しいワイヤレス業界のアプリケーションをサポートします。M9484C VXG信号発生器は、V3080Aベクトル信号発生器周波数エクステンダと組み合わせることにより、周波数範囲を最大110 GHzまで拡張し、最新の規格や進化し続ける規格にも対応します。
新しい5G移動体通信、6G研究、衛星通信、レーダーアプリケーションでは、ミリ波(mmWave)スペクトラムまでを含む幅広い周波数が使用されます。これらのアプリケーションをテストするには、非常に広い帯域幅でミリ波信号を生成できる信号発生器が必要になります。また、こうしたアプリケーションでは、空間ダイバーシティ、空間多重化、ビームフォーミングなどのマルチアンテナ技術を採用し、高スループットかつ信頼性の高い通信のためのダイバーシティ、多重化、アンテナ利得を実現しています。
キーサイトの新しいM9484C VXG信号発生器により、テストシステムのセットアップの複雑さを軽減し、正確で再現性の高いマルチチャネル測定を単一の測定器で実現できます。
- 最大110 GHzの周波数まで対応し、最も要求の厳しい広帯域およびマルチチャネルのテスト信号を発生する拡張性の高いアーキテクチャ。
・最大5 GHzのRF帯域幅でテスト信号を生成。
・9kHz〜54 GHz、さらにV3080Aベクトル信号発生器周波数エクステンダを使用すれば最大110 GHzの周波数レンジをカバー。
・高精度な位相コヒーレンスとタイミング同期により、MIMOやビームフォーミングなどのマルチアンテナ・テスト・アプリケーションに対応。 - 全てを単一筐体に集積することで、校正され同期のとれた信号の発生が可能となり、高い信号純度と最小限の測定の不確かさを実現。
・高出力時のエラー・ベクトル・マグニチュード(EVM)と歪み性能を改善し、ミリ波周波数で発生する過大な経路損失の影響を克服。
・被試験デバイス(DUT)の正確な特性評価を可能にする、優れたRF性能を実現する先進のダイレクト・デジタル・シンセシス(DDS)技術を採用。
・マルチチャネル/複数機器との正確な同期とトリガ・テスト・アプリケーションを実現。 - リアルタイムの信号処理と柔軟な信号生成により、複雑なテストシナリオを可能にし、受信機テストや性能テストの複雑さを軽減。
・PathWave信号生成ソフトウェアを使用し、3GPP 5G NRに必要な基地局のコンフォーマンステストにおけるMIMOリアルタイムフェージングに対応。
・RFチャネルごとに最大8、M9484C1台で最大32の信号の同時発生が可能。複雑なレシーバーテストシナリオを簡素化。
・定義済みコンプライアンステストのセットアップ、信号解析の自動設定、グラフィック・ユーザー・インタフェースにより、テストワークフローの簡略化。
キーサイトの新M9484C VXG信号発生器は、複数のコヒーレントチャネルで高周波かつ広いチャネル帯域幅の信号を生成します。これらの機能によりエンジニアは以下が可能になります:
- 高周波、広帯域幅、マルチチャンネルアプリケーションを可能にする革新的な設計を実現し、最新かつ進化する規格のテスト要件に確実に対応。
- ワンボックスのアプローチにより複数の測定器を組み合わせる必要がなくなり複雑な校正ルーチンを簡略化できるので、時間を節約し測定器の構成や配線の変更に伴う測定エラーを低減。
- 先進のDDSアーキテクチャにより、従来のアナログI/Q変調器に起因する信号劣化を取り除き、広帯域信号生成のための優れた信号忠実度を提供。
キーサイト・テクノロジー
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