SOLUTION
「畑アシスト」で農業支援プラットフォームのイノベーションを目指すNTTドコモをIARシステムズが支援
2022.4.27 3:32 pm
IAR Embedded Workbench for Armの拡張性の高い統合開発環境や熟達したコンパイラ機能が評価
組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして世界をリードするIARシステムズ株式会社(日本法人:東京都千代田区)は、株式会社NTTドコモが、同社の営農支援プラットフォーム「畑アシスト」を構成するセンサなどの組込み機器開発に、IARシステムズの統合開発環境「IAR Embedded Workbench® for Arm®」を採用したと発表しました。
畑アシストは、NTTドコモが2019年よりサービス提供を開始し、圃場(農場)に設置したセンサで得たデータをアクセスポイント経由で同社のクラウドに集め、ユーザがスマートフォンやパソコンなどにより農場の状態の確認・管理を可能にするものです。日々の農作業記録をはじめ、今後の生産計画などを併せて管理できるため、農作業に関わる様々な業務を効率化し、生産性の高い戦略的な営農の実現に貢献するもので、現在はクラウド型AI灌水「かん水オート」を提供しています。
NTTドコモにとって、ソースコードの品質は極めて重要であり、IAR Embedded Workbench for Armはコンパイルが極めて高速なほか、プログラムコードの品質担保に欠かせないワーニング機能点が評価されました。また、今後のセキュリティ実装やマルチベンダー性が求められてくる状況を考慮すると、初期段階で拡張性の高い統合開発環境を選ぶ必要があり、IARシステムズの製品が選択されたものです。
この製品の導入について、NTTドコモ スマートライフ推進部 フードテックビジネス担当課長、ZETAアライアンス理事の大関 優氏は、次のように述べています。
「当社がIAR Embedded Workbench for Armを採用したポイントは2つあります。1つは、IARシステムズの組込み向け開発ツールが、熟達したコンパイラ機能を持っていること。もう1つは、IARシステムズは広い領域の顧客と関係を構築しているため、多くのノウハウを持っていることです」
IARシステムズ代表取締役社長 原部 和久は、次のように述べています。
「IoTサービスは、PoC(概念実証)の段階から実用段階へ急激にシフトしており、同時に高性能・高信頼性やセキュリティ機能が求められています。センサやモーター等、組込み機機器の開発において、長年国内外で採用されてきたIARのツールが、NTTドコモ様の先進的なIoTサービス構築にあたり重要視され採用されたことを誇りに思います。今後も組込み機器とITの融合を加速するための支援を行い、NTTドコモが進めるDX やIoTの実用化に貢献してまいります」
IAR Embedded Workbench for Armは、Arm Cortex-Mコアをベースとしたアプリケーションを構築するための最適なツールチェーンとして数多くの企業に導入されています。このツールチェーンが提供する高度な最適化機能により、開発者はMCUの性能を最大限に引き出せると同時に、エネルギ消費を最小限に抑えることができます。尚、IAR Embedded Workbenchには、コーディングの品質を保証するため、コード解析ツールが完全に統合化されています。2021年11月に発表した最新バージョンでは、AI対応の最新Arm Cortex-M55プロセッサに対応し、組込みアプリケーションにおける将来のイノベーションを実現可能にしています。
IAR Embedded Workbench for Arm詳細
www.iar.com/jp/ewarm