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MicrochipがPIC®、AVR® MCUで5つの製品ファミリ、60超のデバイス発表
2022.5.9 4:34 pm
スマートフォン、自動運転、5G接続を含む様々な市場分野で組み込み設計が成長を続ける今日、Microchip社の8ビットPIC®およびAVR® MCU(マイクロコントローラ)は市場シェアの拡大を続けています。過去50年間で8ビットMCUの市場は着実に成長を遂げ、現在Microchip社は西半球の人口に相当する数のデバイスを毎年販売しています。
このトレンドをサポートするため、Microchip Technology Inc. (日本法人: 東京都港区)は本日、組み込み設計における一般的な問題を簡単に解決できる5つの製品ファミリ、60超のデバイスを発表しました。
Microchip社のPICおよびAVR MCUは高い処理能力、他チップとの通信機能、基板を変更しなくても構成を変更できる柔軟なアナログ周辺モジュールを備えており、革新的な設計を志向する設計者の注目を集めています。これらのデバイスは、従来型MCUのようなシンプルな開発体験とASICのような機能を兼ね備え、スマート周辺チップとして構成できます。PIC16F171ファミリが備えるソフトウェア制御オペアンプ等のスマート周辺モジュール、MVIO(マルチ電圧I/O)、ADCC(計算機能付きA/Dコンバータ)は従来型のMCUでは実現できなかったアプリケーションを可能にします。
電源電圧が異なるデバイスが混在するシステム(例: 5 VのMCUと1.8 Vのセンサを接続)では、複数の電圧ドメインへの対応が必要です。通常、このようなシステムはレベルシフタを必要とし、そのためコストが増大します。AVR DDファミリ等のMicrochip社最新8ビットMCUが備えるMVIOモジュールは、MCUの特定ポートをその他の部分と異なる電圧で動作させる事ができるため、外付け部品の追加が不要です。
システムによっては、ソフトウェア ベースの処理では達成困難な速度と応答時間が要求されます。多くのPICおよびAVR MCUが備えているCIP(コアから独立した周辺モジュール)は、MCC (MPLAB® Code Configurator)を使ってプログラムする事で簡単にハードウェア処理チェーンを構成できます。これにより、ソフトウェア処理による遅延のないカスタム周辺モジュールを作成できます。例えば、WS2812 LEDアレイは独自のタイミングで正確に駆動する必要がありますが、PWM(パルス幅変調器)、SPIインターフェイス、CLC(構成可能なロジックセル)でスーパー周辺モジュールを構成する事で、これを簡単に制御する事ができます。
8ビットPICおよびAVR MCUデバイスの市場が成長し続けている事を受け、Microchip社は製品ポートフォリオとサポート基盤を守る事で、今後もお客様の長期的なニーズに応えていきます。PICおよびAVR MCUを使うと簡単に設計を行う事ができ、サポート ネットワークを活用する事で短期間に収益を上げられます。これらの8ビットMCUはピン互換であるため、より高い性能が求められる場合、または再設計の手間をかけずに生産数を増やしたい場合、別のPICまたはAVR MCUを選択、使用することができます。
「将来のアプリケーション要件をも満たすように設計されているため、PICおよびAVR MCUは非常に人気があります」とMicrochip社8ビットMCU部門マーケティング担当副社長のGreg Robinsonは述べています。「Microchip社は8ビットPICおよびAVR MCUの堅牢なサプライチェーンも構築してきており、大部分は自社設備で製造しています。そのためMicrochip社は、業界で一般的な方法とは異なる方法で製造プロセスを制御できます。」
Microchip社
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