NXPがXiaomi Redmi Note 10T向けに高度に集積化されたコンバージェンスeSIMソリューション提供

NXP SemiconductorsはSN110コンバージェンスeSIMソリューションがXiaomi Redmi Note 10Tスマートフォンに採用されたと発表しました。SN110ファミリは統合度の高いコンバージェンスeSIMソリューションで、近距離通信（NFC）と組み込みセキュア・エレメントを備えており、セキュアなモバイル交通、決済、スマート・アクセスなどの先進機能を可能にするとともに、GSMA準拠コンシューマeSIMによるセルラー接続を実現します。消費電力が最小で超小型フォームファクタのモノリシック・ソリューションで、Xiaomiなどのデバイス・メーカーにとって消費者向けのリモートSIMプロビジョニングと、同一デバイス上における複数モバイル・ネットワーク・オペレータ（MNO）契約回線のOTA（Over-The-Air）アップデートが容易になります。
　　　　　　　
コンバージェンスeSIMソリューションは従来のSIMカードと比較して多くのメリットを提供します。例えば、消費者にとって単一デバイスでの複数プロファイルの利用が可能になり、複数のデバイスの持ち歩きや、海外旅行でのSIMカードの取り換えが不要になります。また、デバイス・メーカーにとっては、サービス・プロバイダが異なる地域間でのスケーリングが容易になります。
　　　　　　　
SN110はGSMA CC 保護プロファイル、GP（Global Platform）、GSMA認定スキルに沿ったコモンクライテリアEAL6+認証などの高次元のセキュリティを提供します。また世界の主要MNO に対応したテストが行われており、相互運用性を確保することにより、消費者、OEM企業、MNOに対し円滑なユーザー・エクスペリエンスを提供します。
　　　　　　　
NXPの副社長 兼 セキュア・エンベデッド・トランザクション担当ゼネラル・マネージャのCharles Dachsは、次のようにコメントしています。
「私たちのソリューションはデバイスに対するセキュリティ証明書により、オンデマンドでの複数のコネクティビティ・サービスを実現し、消費者に対しシームレス、セキュア、インテリジェントなコネクティビティ・エクスペリエンスを可能にします。SN110はeSIMとセキュアNFCをシンプルなソリューションに統合し、セキュリティと性能を両立させると共に、消費電力／コストの削減と省スペースを実現します」。
　　　　　　　
Xiaomiの東アジア地域担当ゼネラル・マネージャのSteven Wang氏は、次のようにコメントしています。
「eSIMソリューションはセルラー接続とNFCなどの他の技術を組み合わせる新たな方法に対応し、新しいユースケースの実現とユーザー・エクスペリエンスの向上を可能にします。セキュアなデジタル・サービスの新しい提供方法の実現、よりセキュアなプラットフォーム・サービスの展開など、eSIMソリューションはスマートフォンのユーザー・エクスペリエンスを向上します」。
　　　　　　　
Xiaomi Redmi Note 10Tデバイスに使用されているSN110は、日本の非接触プロトコルであるFeliCa™もサポートしています。そのため、消費者やローカルMNOへの最高のユーザー・エクスペリエンスの提供が可能になります。eSIM機能、NFC機能に加えてこのプロトコルをサポートすることで、複数の地域に対応したスマートフォンの開発が容易になります。

NXP Semiconductors
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