LatticeがORANソリューション・スタックを発表、5G導入を加速

包括的なソリューションで堅牢なセキュリティ、柔軟なフロントホール同期、低消費電力でのアクセラレーションを実現

低消費電力プログラマブルデバイスで世界をリードするラティスセミコンダクターはLattice ORAN™ ソリューション・スタックを発表しました。ORANソリューション・スタックにより、アプリケーションベースの包括的な低消費電力FPGAベース・ソリューションの堅牢なポートフォリオが拡充するほか、堅牢な制御データ・セキュリティ、柔軟なフロントホール同期、低消費電力ハードウェア・アクセラレーションが可能になり、セキュアで適応可能なOpen Radio Access Network（ORAN）導入を実現します。
　　　　　　　
Kenneth Researchによると、世界のORAN市場は5G技術の急速な普及を受け、2028年までに市場規模が220億米ドル、2020年から2028年までの年間成長率が85%になると予想されています。市場の成長に対応するため、通信業界では柔軟性、イノベーション、コスト削減の推進力としてORANのディスアグリゲーションとオープン性を取り入れる動きが広まっています。オープン環境では安全でセキュアな通信、複数コンポーネントの緊密な同期、高効率で低消費電力のハードウェア・アクセラレーションが必要です。
　　　　　　　　
ラティスセミコンダクターのセグメント・マーケティングおよびビジネス・デベロップメント担当バイス・プレジデントのMatt Dobrodziejは「Latticeでは急成長する通信市場に低消費電力でスケーラブルかつセキュアなネットワーク・ソリューションを提供することを優先課題としてきました」と述べ、さらに「Lattice ORANソリューション・スタックは堅牢なセキュリティ機能を搭載しており、5Gでデータの保護、ネットワーク機能の加速、緊密な同期を必要としているお客様向けの完全なターンキー・ソリューションです」と語りました。
　　　　　　　　　
Lattice ORANソリューション・スタックの特長：

• 堅牢なゼロトラスト・セキュリティを実現
  ・リアルタイムの暗号化/復号化機能による認証
  ・すぐに使用可能なソフトウェア
• セキュリティ機能設定が可能なRISC-Vソフトウェアが付属
• 直感的で分かりやすいデザイン・インタフェースのLattice Propel™とLattice ・Radiant®により、ORANアプリケーションにおけるセキュリティの完全カスタマイズと実装が可能
• 今後のリリースで緊密で柔軟なフロントホール同期が可能に
  ・無線支局（RU）とリモート局（DU）間の厳密なタイミングと同期の要件を維持し、強化されたCPRI（eCPRI）などのNew Radio（NR）プロトコルをサポートするIEEE 1588プロトコル
• 低消費電力、高信頼性のアクセラレーション
  ・類似クラスの競合FPGAに比べ、最大70%の低消費電力と最大100倍のソフトエラー耐性を小フォーム・ファクタで実現

Lattice ORANソリューション・スタックはLatticeの5番目のソリューション・スタックです。Latticeソリューション・スタックはリファレンス・プラットフォーム、設計、デモ、IPビルディング・ブロック、FPGA設計ツール、カスタム設計サービスが集約されたターンキー・アプリケーション専用ソリューションであり、お客様のアプリケーションの開発と市場投入を加速します。
Latticeソリューション・スタックのポートフォリオにはLattice sensAI™のAI、Lattice mVision™組み込みビジョン、Lattice Automate™ファクトリ・オートメーション、Lattice Sentry™プラットフォーム・ファームウェア・レジリエンスRoot of Trustがあり、今回新たにLattice ORANによる5G ORAN導入が加わりました。
　　　　　　　
ラティスセミコンダクター
http://www.latticesemi.com/ja-JP