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ユビキタスAIがルネサス社の最新プロセッサRZ/T2Mグループに対応したマルチコア向け「TOPPERS-Pro/FMP3」販売開始
2022.6.7 4:26 pm
株式会社ユビキタスAIコーポレーション(本社:東京都新宿区)は、マルチコア向け商用リアルタイムOS「TOPPERS-Pro/FMP3」が、ルネサス エレクトロニクス株式会社(の最新マイクロプロセッサRZ/T2Mグループに対応し、2022年6月7日に販売開始したことを発表します。
IIoT(Industrial IoT)やIndustry4.0が広まるにつれ、生産工程や流通工程など上流のデジタル化だけでなく工作機械や産業用ロボット、製造装置といった生産設備・生産ラインなどもネットワーク接続されるようになっています。近年では一般に普及しているイーサネットをベースに、これらに求められる機能を追加した産業用イーサネットと呼ばれるネットワークも多く使われています。
ルネサス社の最新プロセッサであるRZ/T2Mは、Arm(R) Cortex(R)-R52コアを2つ搭載したマルチコア構成で、高速かつ高精度なモーターのリアルタイム制御と、最新の産業ネットワーク通信を1チップで実現し、機能安全処理にも対応します。
一般的にはRZ/T2Mを使う場合、モーター制御と産業ネットワーク通信処理がそれぞれ分離・独立した構成を取るため、一方のシステムが他方のシステムへ影響を与えることなく安全性の高いシステムが構築しやすいという特長を持ちます。半面、相互の関係が疎となっているため相互に通信したり、同期を取ったりするような処理を行う場合、特別な手法が必要となります。また、マルチコア/マルチOSのシステムとなるため、システムが複雑になりデバッグも難しくなります。
TOPPERS-Pro/FMP3は、シングルコアで1つのリアルタイムOSを動かすのと同様の使い方でマルチコアを意識せずにコアを跨いだタスク間通信や同期が行えます。またそれぞれの処理が1つのOS上で動作しているため、デバッグが容易です。さらにTOPPERS-Pro/FMP3はμITRON仕様のリアルタイムOSなので、既存システムからの移行、従来資産の流用、技術者の確保が容易、という利点もあります。
主な特長
・RZ/T2Mに対応済み
Renesas Starter Kit+ for RZ/T2Mで動作確認済みのため、すぐに利用開始可能
・SMP型リアルタイムOS
SMP型のリアルタイムOSのため、ユーザーはマルチコアを意識することなくシステム構築可能。また、用途に応じてAMP構成にも対応可能
・μITRON仕様準拠
国内でもっとも普及しているμITRON仕様に準拠し、既存システムからの移行、従来資産の流用、技術者の確保が容易
製品ページURL: https://www.ubiquitous-ai.com/products/TOPPERS-ProFMP3/
ルネサス エレクトロニクス株式会社 インダストリアルオートメーション事業部 事業部長 坪井 俊秀氏のコメント
「長い歴史と多くの実績を持ち、ルネサスの最も信頼できるパートナーの一社であるユビキタスAIのTOPPERS-Pro/FMP3が、いち早くルネサスの最新プロセッサであるRZ/T2Mに対応したことを喜ばしく思います。マルチコア搭載のRZ/T2Mのシステムはソフトウェア構成も複雑になるため、ソフトウェアパートナーのサポートが重要です。今回の対応が、お客さまの開発の大きな助けになることに期待します。」
株式会社ユビキタスAIコーポレーション 代表取締役社長 長谷川 聡のコメント
「マルチコアやマルチOSを使ったシステムを構築する場合、シングルコア/シングルOSのシステムとは違い考慮しなければならない課題が多く発生します。ユビキタスAIでは、このたびの高性能RZ/T2MへのTOPPERS-Pro/FMP3適用のように、お客さまの複雑なシステム設計を簡素化し、市場投入までの期間を短縮する商用リアルタイムOS製品を提供してまいります。また製品の販売だけでなく、多くの経験に基づいた技術サポートも併せて提供し、お客さまの製品開発の効率化に貢献します。」
株式会社ユビキタスAIコーポレーション
https://www.ubiquitous-ai.com/