SOLUTION
Microchipが従来のタッチスクリーン設計を一変させる maXTouch® KoD™ (Knob on Display™)タッチ コントローラ ファミリを発表
2022.7.1 4:22 pm
多くの車載および産業用タッチHMI設計では、ロータリー エンコーダの利点とマルチタッチ ディスプレイの柔軟性を融合させることが求められています。Microchip Technology Inc.(日本法人: 東京都港区)は本日、タッチパネルに取り付けた機械式スイッチと静電容量式ロータリー エンコーダの動作をネイティブにサポートする車載グレード タッチスクリーン コントローラ ファミリであるmaXTouch® KoD™ (Knob on Display™)を発表しました。従来の機械式ロータリー エンコーダとは異なり、パネルに穴を開けたりタッチパターンをカスタマイズする必要がなく、ディスプレイに直接ノブを取り付けて設計の柔軟性向上とシステムコストの低減が期
待できます。
maXTouch KoDを使うと、タッチセンサ パターンをカスタマイズしなくても各種最終製品に応じたカウント、形状、位置のノブを簡単に実装できます。カスタマイズされた構成は、maXTouch KoDのファームウェアを変更しなくても調整できるため、より柔軟で迅速な開発が可能です。maXTouch KoDを使うと、ロータリー エンコーダの快適な操作と、スマート サーフェスやマルチタッチ ディスプレイを使った最新設計と統合できます。
maXTouch KoDの付加価値の1つは、家電および産業用アプリケーションで人気が高まりつつある密閉型のHMI (ヒューマンマシン インターフェイス) モジュールを簡単に構成できる事です。KoDはユーザの安全性も向上させます。例えば、運転中に音量や空調を調整するために進行方向から視線を外してディスプレイを見る必要がなくなります。
「最新のユーザ インターフェイスでは一般にマルチタッチ ディスプレイを使う事で機械式キーを排除した最先端のデザインを採用しています。しかし、温度や音量の調整にはロータリー エンコーダの操作性が最適です」とMicrochip社ヒューマンマシン インターフェイス部門担当副社長のClayton Pillionは述べています。「maXTouch KoDを使うと、静電容量式ロータリー エンコーダとターンキータッチ コントローラ、素早い実装を可能にする専用ツールにより、ロータリー エンコーダとマルチタッチ ディスプレイ両方の利点を兼ね備えた設計が可能です。」
設計にあたって最大限の自由度と柔軟性を提供するため、maXTouch KoDは2つのバリアントを用意しました。KDバリアントを使うと、ノブ設計パートナーを選択し、プラスチック ベアリング メーカーであるBNL社との共同開発したリファレンス デザインによる開発が可能です。この場合、特定アプリケーション向けに設計を完全にカスタマイズできます。
MKバリアントは、Panasonic Industry Co., Ltd.が開発したMagic Knob™をサポートしています。このMPMK(Microchip Panasonic Magic Knob)ソリューションを使うと、標準のタッチセンサ パターンにノブを取り付けられる柔軟性を維持したまま、回転およびプッシュ触覚フィードバックを高度にカスタマイズでき、トップカバーの材料も柔軟に選択できます。
開発ツール
Microchip社は、静電容量式ロータリー エンコーダを使った設計を容易かつ迅速にするため、総合的なハードウェアおよびソフトウェア開発ツールを提供しています。
ハードウェア:
・ATEVK-MXT2912TDAT-A: 15.6”/ ATEVK-MXT2113TDAT-A: 13.3” OGSタッチパネル キット(USBブリッジ付き開発ボードを含む)
・30デテントとプッシュ機能に対応した静電容量式ロータリー エンコーダ リファレンス デザイン
ソフトウェア:
・ノブ設計およびパラメータ設定のための専用KoDファミリ プラグインを備えたmaXTouch® Studio (IDE - 開発ツール)
maXTouch® KoD™ (Knob on Display™)
https://www.microchip.com/en-us/products/touch-and-gesture/solutions-for-touchpads-and-touchscreens/maxtouch-touchscreen-controllers/kod-family
Microchip Technology社
http://www.microchip.com/