SOLUTION
ザイトロニックのタッチテクノロジーがディサイン社の超薄型液晶両面インタラクティブディスプレイを実現
2022.7.12 4:34 pm
英ザイトロニック(Zytronic、本社: 英ニューカッスル)は、同社の日本のパートナーであり、タッチディスプレイのインテグレーションを専門とするディサイン株式会社が、自社の超薄型で両面タッチの液晶ディスプレイ「infoverre®」(インフォベール)をインタラクティブ・タッチスクリーン・モジュールとして、日本のドライブスルー型クイックサービスレストラン (QSRs) として著名なチェーン店向けに開発したと発表しました。また、シングル様式の屋内セルフサービス注文用のディスプレイにも導入されています。頑丈でしかも洗練されたユニットは、ザイトロニックの全天候型ZyBrid® 15.6インチマルチタッチセンサーを、同社独自のZXY500プロジェクテッド キャパシティブ コントローラーと合わせて、ディスプレイ面に直接接触するように搭載したことが特長です。
ディサイン社は2021年、infoverre® ガラスサイネージ事業をそのテクノロジーをさらに発展させるという同意のもとに、AGC (株)から取得しました。このディスプレイソリューションは、積層された複数の基板のインターフェースで各基板の異なる屈折率により通常生じる光の反射を上手に抑えます。従来のタッチ・スクリーン・システムでは、タッチセンサーの表側と裏側、そしてディスプレイ面からも反射が生じることがありますが、革新的なinfoverre®の構造では、反射はカバーグラスかタッチセンサーの表面からに限られ、それにより可視性が大幅に向上しました(アンチグレア技術や反射防止処理を適用することで、さらなる可視性向上が期待できます)。
ディサイン代表取締役社長の高谷泰之氏は、次のように述べています。
「infoverre製品は公共施設、鉄道の駅、小売店などで情報サイネージとして設置され大いに活用されています。それらの製品をインタラクティブにすることで、セルフサービスの可能性がまた新たに広がります。ディスプレイ上に保護ガラスを直接取り付け可能にする当社の知識と、ザイトロニックの高信頼性のガラスタッチスクリーン技術とが見事に一致したことで、製品化が実現しました」
このプロジェクトで採用されているQSRキオスクは公共エリアに設置されており、タッチセンサーはそれぞれ厚さ4ミリの熱強化ガラスで、最適な耐衝撃性を備えています。さらに、アンチ・グレア・エッチング表面を備えることで、直射日光下でも表示が見やすくなっています。また、ゼロエア・ギャップ・テクノロジーと組み合わせ、従来の屋外用高輝度タッチ・スクリーン・システムと比較して、パララックス効果と画像可視化が一段と向上しました。ディサインはこれらの技術を統合して、LCDのバックライトの輝度の低減に成功し、これによりQSRキオスクでの節電に貢献し、運用エネルギーコスト削減と、さらには環境保全にもつなげることができます。
ザイトロニックのプロジェクテッド キャパシティブ テクノロジー(PCT™及びMPCT™)は、たとえ雨水や埃で画面が汚れていてもそれに影響されず、ユーザーが手袋をしたまま触っても正確に反応できるという特長があります。ユーザーや操作者にとってさらなるメリットは、平らで全面ガラスのQSRキオスクのスクリーンは手入れが容易だということです。
高谷氏は次のように述べています。
「市場には、他にも両面式のサイネージ製品があると思いますが、ほとんどがインタラクティブ型ではなく、薄型のものはほとんどないでしょう。強い日光が当たっても広い視野角に対応して表示画面を常に『真の黒』に保てるようなものはまずないでしょう。ディサインでは、インタラクティブinfoverre®製品の発売を大変うれしく思います。これはザイトロニックの高耐久性、高信頼性を保証するタッチセンサーのおかげです。QSR や他のセルフサービス運営会社も、infoverre®製品を導入することがメンテナンス、電力消費、収益減などの面で先行きのコスト削減につながることを保証します」
ディサイン
2006年に設立されたディサイン株式会社は、産業用フラットディスプレイとコンピュータ周辺機器の開発・製造に特化したシステムインテグレーターです。神奈川県に本社を置き、顧客満足度の向上を第一に考え、常に先進的な技術と性能で高品質の製品を提供し、市場品質の継続的な向上を目指しています。韓国に販売拠点、中国と台湾には提携生産拠点があります。
https://www.disign-store.com/
ザイトロニック
www.zytronic.jp