インフィニオンが米ツーシックス社と供給契約を締結し、炭化ケイ素 (SiC) ウエハーの供給元を拡大

インフィニオン テクノロジーズとII-VI Incorporated (以下ツーシックス社) は、炭化ケイ素 (SiC) ウエハーの複数年供給契約を締結しました。インフィニオンは、この戦略的半導体材料へのアクセスを強化し、この分野における顧客の強い需要増に対応します。また、この契約はインフィニオンのマルチソーシング戦略をサポートし、サプライ チェーンの安定性を高めるものです。最初の納入はすでに行われています。
　　　　　　　　
SiCはシリコンと炭素の化合物で、特に効率的で堅牢、かつシステム レベルでは低コストのパワー半導体を実現します。インフィニオンのCoolSiC™ブランドは、すでに産業用パワー半導体アプリケーションのための業界最大のポートフォリオとなっています。インフィニオンは、SiC半導体の売り上げが2020年代前半で年平均60％以上成長し、2020年代半ばまでに約10億ドルに達すると予想しています。
　　　　　　　　
インフィニオンの最高購買責任者(CPO)であるアンジェリーク ヴァン デル ブルグ(Angelique van der Burg)は「SiC半導体は、電力密度と効率において新たな標準を打ち立てるものです。当社は、SiCを活用して脱炭素化とデジタル化という戦略を進めていきます。また、急増する顧客の需要に対応するため、SiC製造能力への投資を拡大しています。ツーシックス社を当社の戦略的サプライヤーに迎え、共にビジネスを成長させることができることを嬉しく思っています」と述べています。
　　　　　　　
ツーシックス社のニュー ベンチャー＆ワイドバンドギャップ エレクトロニクス テクノロジー担当副社長のソーヘル カーン（Sohail Khan）氏は「パワー半導体のマーケットリーダーであるインフィニオンは、当社にとって重要なパートナーです。当社の高度に専門化された製品は、インフィニオンが世界中の主要な顧客に革新的な電子部品を提供するのに役立っています」と述べています。SiCは産業用および自動車用アプリケーションの最高品質規格に適合しています。

太陽電池コンバーターや産業用電源に加え、SiCの優位性はe-モビリティの分野でも顕著に表れています。SiCパワー半導体は、電気自動車のドライブ トレインの主要インバータ、車載バッテリ充電ユニット、充電インフラで使用されています。戦略的パートナーとして、ツーシックス社とインフィニオンは、直径200mmのSiCウエハーへの移行においても協力しています。
　　　　　　　　　　　　　
・II-VI Incorporatedについて
工学材料と光電子部品の世界的リーダーであるII-VI Incorporatedは、通信、産業、航空宇宙・防衛、半導体資本設備、生命科学、家電、自動車市場の多様なアプリケーション向けに革新的な製品を開発する垂直統合型の製造企業です。ペンシルバニア州サクソンバーグに本社を置き、世界中に研究開発、製造、販売、サービス、流通施設を有しています。当社は、用途に応じたさまざまな光・電子材料やコンポーネントを製造し、高度なソフトウェアとの統合を含むさまざまな形で展開し、お客様をサポートしています。
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