SOLUTION
NXPがソフトウェア・デファインド・ファクトリーを実現する新しいアナログ・フロントエンドを発表
2022.11.18 5:21 pm
NXP Semiconductorsはファクトリー・オートメーションを実現する高精度データ取得と状態監視システム用の新しいNXPアナログ・フロントエンド(N-AFE)ファミリを発表しました。新しいN-AFEファミリはソフトウェアで設定可能なユニバーサル・アナログ入力デバイスであり、ソフトウェア・デファインド・ファクトリーを実現し、スマート・ファクトリーの構築と市場ニーズの変化に応じた設定の調整を容易にします。
年々、工場のスマート化が進んでいるとはいえ、急速に変化する市場トレンドに対応するのは困難であり、新たなニーズに合わせて工場を再構築するために大規模な設備更新が必要になるケースも頻繁に起こります。ソフトウェア設定可能なコンポーネントを追加することにより、工場運用の柔軟性が高まり、急速に変化するトレンドに合わせて工場フロアをより短期間で容易に変更することが可能になります。
NXPの上級副社長 兼 アドバンスト・アナログ担当ゼネラル・マネージャのJens Hinrichsenは次のようにコメントしています。
「ソフトウェア・デファインド・ファクトリーはインダストリー4.0の次なる進化であり、今回発表したソフトウェア設定可能アナログ・フロントエンド・ファミリはそのマイルストーンへの到達に貢献する製品です。新製品は強化された精度や正確さによって製品品質を向上させる設定可能性と、問題を事前に発見してダウンタイムを低減する高度な診断機能を併せ持っており、新たなスマート・ファクトリーの時代を形成します。」
今回N-AFEファミリを産業ソリューションに組み込むにあたり、Schneider Electricと密接に連携しました。
シングルチップN-AFEソリューションは企業がハードウェア設計する際の複雑さを軽減し、その産業分野の顧客もN-AFEがソフトウェアで設定可能な点にメリットを見出します。
Schneider Electricのデジタル・ファクトリー研究開発担当副社長のRalf Neubert氏は次のようにコメントしています。
「ソフトウェア・デファインド・ファクトリーのもたらす生産性向上と総コスト削減効果は計り知れないものがあります。NXPのソフトウェア設定可能で高精度な新しいアナログ・フロントエンドによりハードウェア設計が加速し、市場投入期間が短縮します。
N-AFEファミリは設計の柔軟性を向上し、お客様が市場トレンドにすばやく対応することが可能になります。しかしさらに重要なのは想定外のダウンタイムを低減し、工場全体の生産性を高められる点です。
N-AFEファミリは最大8個のユニバーサル・アナログ入力を低システム・コストで集約し、ファクトリー/プロセス・オートメーションにおけるデータ取得システムを実現します。シグナル・チェーンの保護、精密増幅、高速データ変換、フィルタ、工場の状態を監視する高精度自己診断の各機能を備えており、製品の品質の一貫性/再現性を向上させます。さらに、高度な診断機能と予知保全/異常検出機能を統合して工場のダウンタイムを低減するだけでなく、工場キャリブレーション機能や自己キャリブレーション機能を備えており、テスト・コストの削減に寄与します。」
N-AFEシステム・ソリューション
N-AFEアナログ・フロントエンド・ファミリが登場したことで、NXPの産業アプリケーション製品ラインナップに新しいアナログ性能が加わりました。N-AFEデバイスはi.MX RT1180高性能クロスオーバーMCU、PF5020/PCA9460パワー・マネジメントIC(PMIC)などのNXPのMCU/パワー・マネジメント製品ラインナップと組み合わせることにより、産業システム・ソリューションの拡大、お客様の開発の加速、市場投入期間の短縮を実現します。
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