ams OSRAMがカメラ向けに最適化された新エミッタを発表 高出力赤外線LEDのOSLON P1616ファミリーを拡充

ams OSRAMは本日、小型・高出力赤外線LEDのOSLON® P1616ファミリーを拡充し、赤外線カメラの正方形または長方形の視野（FoV）に最適な照射範囲を作り出すエミッタを発表しました。OSLON P1616は、その外形寸法が1.6mm×1.6mmと、業界最小クラスを誇る高出力赤外LEDです。この小型パッケージの新製品は、ノートパソコンの薄いベゼルに搭載された顔認識カメラシステムや、スマートドアベルなどへの搭載に最適となっています。
　　　　　　
ams-OSRAMの高度な光学技術により、OSLON P1616 LEDは、赤外線カメラの正方形または長方形のFoVに合わせた最適な形状のビームを作り出します。この新しいLEDは、専用の光学素子や純粋なランバート配光を持たないLEDと比較して、そのFoVの範囲内では25%程度も明るく（＊1）、より均一な光を照射します。
（＊1） 社内テストによる
　　　　　　
ams OSRAMのVisualization and Sensing 事業部プロダクトマーケティングマネージャー、Dominic Bergmannは次のように述べています。
「これらP1616ファミリーの最新製品は、小型パッケージながら光出力は非常に高いです。この優れた性能対サイズ比は、基板スペースまたは高さ、あるいはその両方に制約があるアプリケーションにとって理想的なソリューションとなります」
　　　　　　
本新製品から出力される最適化されたビーム形状は、FoV内での照明の均一性を高めることで、システムのキャリブレーションを容易にします。赤外線カメラモジュールおよびシステムメーカーにとっては、開発労力の低減につながります。
　　　　　　
新しいOSLON P1616 LEDの特徴は以下が含まれます。
・850nmのSFH4172 （＊2）と940nmのSFH4182S（＊3）は、高さ1.31mmのレンズ付きパッケージで提供されます。正四角形のアスペクト比の赤外線カメラのFoVに合わせた、半値角±65°の均一な光を出力します。
・850nmのSFH41747 （＊4）と940nmのSFH 41847S （＊5）は、高さ1.36mmのレンズ付きパッケージで提供されます。横長のアスペクト比を持つ赤外線カメラのFoVに合わせた、100°×140°の放射パターンでの均一な光を出力します。
　　　　　　　
（＊2）https://ams-osram.com/products/leds/ir-leds/osram-oslon-p1616-lens-sfh-4172
（＊3）https://ams-osram.com/products/leds/ir-leds/osram-oslon-p1616-lens-sfh-4182s
（＊4）https://ams-osram.com/products/leds/ir-leds/osram-oslon-p1616-lens-sfh-41747
（＊5）https://ams-osram.com/products/leds/ir-leds/osram-oslon-p1616-lens-sfh-41847s
　　　　　
新しいOSLON P1616 LEDの光出力（全放射束）は、SFH4172が800mW、SFH4182Sが1,320mW、SFH41747が700mW、SFH41847Sが1,150mWとなっています。
　　　　　　
期待される用途としては、ノートパソコンやスマートドアベルのほか、CCTVカメラ、入退室管理、視線検知、ジェスチャー認識、さらにマシンビジョン、医療用途などの新たに市場で立ち上がりが期待されるアプリケーションが含まれています。

ams OSRAM
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