CEVA独自のオーディオ・フロント・エンド（AFE）ソフトウェア・ソリューションがAlexa Voice Service（AVS）認定取得、対応デバイスへの組み込みを想定したソリューションに

CEVAは、独自のオーディオ・フロント・エンド（AFE）ソフトウェア・ソリューションがAlexa Voice Service（AVS）認定を取得したと発表しました。このソリューションは、ファー・フィールド・ノイズ・リダクションと音声処理を担うCEVA製ソフトウェア「ClearVox™」に、ニューラル・ネットワークを利用した音声ユーザー・インターフェイス向けキーワード・スポッティング（KWS）ソフトウェア「WhisProTM」を組み合わせたもので、スマート・スピーカーやサウンドバーなどのAVS対応デバイスに組み込み可能な超低消費電力ソフトウェア・パッケージです。
　　　　
Amazonが提供するクラウドサービスAVSは、機器メーカーがAlexa機能を自社製の機器に搭載することを許しています。そのため、Alexa対応機器はかつてない規模で増加しています。今回、CEVAのオーディオ・フロント・エンド・ソフトウェア・ソリューションがAVS認定を取得した結果、CEVA製品を利用する半導体メーカー、ODM、OEMは、このソフトウェア・ソリューションを活用してAlexa対応サービスを対象デバイスにシームレスに追加できるようになります。
　　　　　
CEVAでは、Alexa対応可能にするネットワーク対応のスマートなSoC開発を検討中のお客様向けに、オーディオ/音声DSPやAIエンジンを含むオーディオSoC、センサ・フュージョン・ソフトウェア、Bluetooth、Wi-Fi、UWB、セルラーIoT向けのワイヤレス通信ソリューションにライセンス供与可能なIPを幅広く取りそろえています。こうしたIPの利用により、自己完結型のSoCの開発が加速され、対象のエンド・デバイスでAlexaのパワーを利用できるようになります。
　　　　　
CEVAのセンサー＆オーディオ事業部バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー、Chad Lucienのコメント
「オーディオ・フロント・エンドを担うソフトウェア・ソリューションがAVS認定を取得することには、大きな意味があります。このたび当社の遠方界ノイズ・リダクション・ソフトウェアのClearVoxとKWSソフトウェアのWhisProで、AVS認定取得という大きな節目を迎えることができ、光栄に思います。AVSによって、スマート・デバイスで驚くほど多彩な機能や体験が実現します。今後、当社ソフトウェアを生かしてAlexaに対応した新世代の民生機器や産業機器、IoTデバイスが登場するのを楽しみにしています」
　　　　　　
ClearVoxとWhisProの概要
ClearVoxとWhisProを組み合わせたAVS認定のオーディオ・フロント・エンド・ソフトウェア・パッケージは、オーディオ・音声処理でのCEVAの豊富な経験を生かし、すべて自社開発で実現しています。音源到来方向、マルチマイク・ビームフォーミング、ノイズ抑制、音響エコー・キャンセレーションに最適化されたソフトウェアのほか、関連のファームウェアやドライバー・ソフトウェアなど、さまざまな音響条件やマイク構成に対応する先進のアルゴリズムを採用しています。WhisProは、ニューラル・ネットワーク・ベースのAVS認定キーワード・スポッティング（KWS）ソフトウェア・パッケージです。
この機能を使うと、IoTデバイスを音声で呼び出す際に用いられるウェイクワード（起動ワード）やコマンドをユーザー企業が自由に加えることができます。音声ユーザー・インターフェイスを担うWhisProは、インテリジェントなクラウドベースのサービスやエッジ・デバイスの主要ヒューマン・インターフェイスとして急激に普及している音声利用を対象にしています。WhisProは、（言語、キーワードを問わず）カスタマイズ可能なウェイクワードとキーワードの音声インターフェイスとなります。このため、スマートTV、スマート・スピーカー、サウンドバーなど音声対応IoTデバイスを使用する際、クラウドベースの音声アシスタント・サービスの対話型操作が可能になるほか、わずかな占有面積で処理能力の要件も小さく、クラウドとの通信なしにエッジ・デバイスの音声起動も可能です。
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CEVA, Inc.
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