SOLUTION
テレダイン・レクロイがCrossSyncPHY技術の対応プロトコルをUSB4とUSB Type-Cコネクタに拡張
2023.2.17 5:55 pm
新しいソフトウェアで、USB4トレースをオシロスコープとプロトコル・アナライザで時間相関を維持して表示、解析することが可能に
(画像:オシロスコープWaveMaster820Zi-Bプロトコル・アナライザM4xを用いたCrossSyncPHY技術を使用したUSB4信号の検証セットアップ)
テレダイン・レクロイ(日本社名:テレダイン・ジャパン、東京都府中市)は、特許取得済みCrossSync™PHY技術をUSB Type-C®コネクタ上のUSB4®信号に拡張することを発表しました。CrossSyncPHYは、テレダイン・レクロイのオシロスコープの波形をプロトコル・アナライザのトレースと同時に表示することができ、電気情報とプロトコル情報を時間的に完全に相関させて、簡単で強力な検証と根本原因の解析を可能にします。
USB4は、前世代のUSBと比較して、より高速にデータを転送し、より高い電力を提供することができます。これにより、USB4デバイスは、接続後にホストとネゴシエーションを行い、ホストとデバイス間で可能な限り高速なデータ転送を確立しています。
USB Type-Cケーブルでの40Gb/sの完全なデータ転送は、ホストとデバイス間の一連のリンクネゴシエーションステップが正常に完了した場合にのみ達成されます。しかし、必要な手順を完了しなかった場合、リンク・ネゴシエーションに失敗し、最大データ転送速度よりも遅い速度で通信が行われます。
これらの障害は、電気的(PHY)、プロトコル的(LOGIC)、またはその両方(PHY-LOGIC)の組み合わせであるため、デバッグが困難です。PHY-Logic層とリンク・ネゴシエーションの問題をデバッグするためには、オシロスコープとプロトコル・アナライザの両方を併用する必要があります。
しかしながら、異なる2つの計測機で、同じ信号を同時に捕捉し、時間相関を持たせて解析することは困難であり、大変時間のかかる作業でした。
これらの障害を解消するために、テレダイン・レクロイが先に発売した高速テストクーポンフィクスチャ「TF-USB-C-HS」は、オシロスコープとプロトコル・アナライザの両方でUSB信号のプロービングを可能にしました。また、今回発表したソリューションでは、オシロスコープとプロトコル・アナライザを1つの解析アプリケーションで操作し、USB-CのPHY層とプロトコルロジック層を同時に評価することも可能となりました。
さらに、CrossSyncPHY技術により、テレダイン・レクロイのオシロスコープのユーザー・インタフェースを、業界標準のテレダイン・レクロイのCATC®プロトコルトレースと一緒に並べて表示することができます。
USB4 CrossSyncPHYソフトウェア・オプションは、オシロスコープとプロトコル・アナライザのトレースをテレダイン・レクロイ独自の時間相関法でトリガ、表示、ナビゲート、解析することを可能にし、ライブリンクの問題を迅速に特定し、新しいデバイスの市場投入までの時間を短縮します。
USB Type-C PHYおよびPHY-Logicレイヤー・ソリューション 詳細
https://teledynelecroy.com/usb-cross-sync-phy (英語)
Teledyne LeCroy Inc.
https://teledynelecroy.com